夜になると文字のやり取りをした。映画や文学、ジャズを教えてくれた。突然、居なくなる時、わたくしはボヴディランの声を聴き涙を流した。淋しさに深夜一人パズルのピースをはめていた。空白の期間、遠い記憶の中でもこの空の下、きっと生きている。週末、…
初めて一緒に歩む帰り道。暗がりで手繰り寄せ絡み合う指。異性になぞられる指の間は性感帯。離れない様に強く握り締める。私は三年前、初めて触れ合った温度がある指先の想い出に赤い糸を編みいつも身に着けている。握られた指の間の湿度を感じその赤い糸を…
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