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lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

春だけの幸せ

みんな自動車学校を卒業しているけれど待ち時間に暇だろうから遊びに行ってやる。と、言ってくれた。ある日の事、友達が来なくて暇であったわたくしは食堂のマスターと話をしていた。夕方になり食堂内が薄暗くなってきたのに電気を点けないのでマスターに電気は?と、聞くと、節電中。と、言いながら、りん姫は紅茶が好きだよね、淹れたから飲んでごらん。ピンときた。少しだけブランデーを入れたよ。と、言いながらわたくしの横に座り抱きついてきた。流石に毎日フライパンを振っているだけある、腕力が強い。そしてズボンの中に手を入れてきた。抵抗をし天井に目をやると手錠がぶら下がっていた。なんとか振りほどいて授業に行った。夕方、誰が迎えに来てくれるのかなぁ?と、待っていると他校に通っていた友達の同級生である自動車学校で知り合った好きな方が来てくれた。車の中でマスターにされた事を告げ家まで送ってもらった。次の日、授業が終わるとその方と他に五人も来ていて驚いた。りんがご飯を食べている間、周りを囲っておいてあげるわ。マスターはいつも通りに接してきたがみんなの目つきは怖かった。りん今日、焼き肉に行くか?○○○○。焼き肉店の名前を言った。マスターの兄弟のお店である。みんなと何処かへ行く時はわたくしとは逆方向の彼が必ず送り迎えをしてくれた。カラオケ店に行った時、仰向けになっていた彼の横に座っていると手を握られそのまま彼の股間の上に手を置かれた。周りからは見えない様に繋いだ手の上にクッションで覆われた。空き時間にドライブに連れて行ってくれた。みんなと居る以外はいつも横にいてくれた。景色、見える?と、わたくしを車のボンネットに乗せてくれた。好きだと言ってしまえば必ず別れが訪れる。授業が休みの日、部屋に居ると電話が鳴った。時間があるから遊びに行ってもいい?うん。車の音がしたので外まで迎えに行った。早く会いたかったのだ。車から降りた彼の髪の毛は濡れていた。初めて濡れた髪の姿を見て色気を感じた。髪の毛、濡れているね。仕事で汚れたからシャワーを浴びてきた、乾かす時間がもったいないからそのまま来たよ。と、目にかかっている濡れた前髪の間から見た事がない目つきでそう言った。その目つきと同じ熱量で見つめた。夏も終わる頃にバレーボールの練習を見に行った。物凄い練習量に彼の髪の毛は汗で濡れていた。ジャンプと同時に弾ける髪の毛を見た。目に焼き付けた。その日を最後に会ってはいない。