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lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

ショートホープ

結婚願望が無いわたくしが唯一、結婚をしたいと思った男性がいた。わたくしが十八歳の時から三年間、一緒に居た方である。日曜日以外は少しの時間でも会い電話は毎日あった。初めて左ハンドルのメルセデスを運転したのもこの方のである。560SEL。十歳上であったが会話は問題なく食べ物の好みが少し合わないぐらいでかなり惚れ込んでいた。それもそうで初対面から共通の知人が居たので仲良くなりわたくしは言った。付き合ってよ。と。電話番号を教えて。と、言われ教えると笑顔で、夜に電話をするわ。と、言ってくれた。夜に電話があり付き合う事となった。どちらかが車で会いに行くと片道一時間なのだがわたくしは高校生の時にお付き合いをしていた方で片道一時間でも懲りていた。真冬になると会いに行くのが大変なのである。殆どは会いに来てくれていたのだがモテる方であったので少しだけの心配はあったがお酒に弱い方なのでお酒は呑まず酔っ払っての女性関係の心配は無かった。問題はわたくしが好きになり過ぎた。何をしていても頭の中がいっぱいなのである。三年間、本当に楽しかった。背中に指文字で、好き。なんて書いてわたくしの背中には、俺も好き。なんて書いて若さなのか何だったのか。職場に来た時には小さく折り畳んだお手紙を渡すのが日課であった。大喧嘩は一度だけで理不尽に怒られたがわたくしはいつも通りにショートホープを二つ買い知人の会社に男性が来たら渡しておいて。と、頼んだ。それを知らずに知人の会社に行った男性はショートホープを受け取りわたくしに直ぐに電話をくれた。この一度だけの喧嘩が総ての要因でもあった。わたくしはお婿さんを取らないとならないのだが相手は四人兄弟の三番目であったがそちらはそちらで家庭の事情があった。そしてわたくしは長男としか性格が合わないのである。どうも二番目や中間子の方はここ一番という時にふざける。これが疲れるのである。今でもショートホープを見ると思い出す。幸せだった三年間を。