lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

肉体の風化

進化の毒性。空中で撃ち抜かれた鳥の風切り羽根が幾重にも頭上に降り注がれた。先人達は破壊と創造を繰り返してきた。あてもなく走り出し吐息を奮わせ両手を広げ飛び込んだ世界。進化をしてゆくのには必ず傷を背負う事を約束される。カフカは言った。地上的な希望はとことんまで打ちのめされねばならぬ。その時だけ人は真の希望で自分自身を救う事ができる。しかしながらギリシャ神話の逆説には世界の中の悪意や疫病が入っており開けてはならない箱がパンドラの箱。今、世界に悪意、犯罪や病があるのは箱を開けてしまったからだ。しかし箱に唯一、残されていたのは希望だ。それ故に人は希望を胸に生きてゆける。しかし何故、希望が入っており尚且つ残っていたか?それは希望が人間を惑わす一番手に負えないものだからだ。絶望を手に入れてからこそ希望を手に入れるのだとわたくしは思う。見え透いた希望など浅はかで本質的ではなく打算的である。もがき苦しみ付きまとう輪廻転生の業。名は体を表す。生まれ落ちた瞬間から個々の印が額に刻まれている。チャクラが開かれた時、楽になるであろう。