lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

木曜日

帰り際、ハグをしてくれたのでわたくしは運転席のウインドウを開け駐車場から出るまでの間、徒歩の君と手を繋いだ。気をつけて帰りなよ?道、分かる?君と繋いだ手に違和感があった。手を離し背を向け歩き出す君。逆方向を走り出すわたくしの車。
顔をよく見ておこうかな。と、眼鏡をかけたわたくしは見えにくい左目に君を焼き付けた。視神経細胞は憶えている。君を。ハグをされた時、あの頃の様にふわっと抱く癖。ただ、気にかけていた。電話口の声も二十年ぶりに再会をした君はどこかこう、元気がないんだ。ハグは遠慮がちで。わたくしが一方的に喋ったのは君がわたくしに話し出すと君の弱さが露呈されると思ったから。甘えん坊さんですからね。最近、連絡を取る機会があって確証は君はわたくしと居ると素直になれるはずなんだ。そういう仲だった。わたくしも隠し事はしたくはない。王子さんが会いに行ってもいいと言ってくれ且つ君もいつでも電話をしてもいいと言ってくれた。わたくしは本当に幸せ者である。
隠れて付き合っていた君の若い時の女だったと恥をかかせない様に生きてゆきます。
帰り際、違和感は繋いだ手が恋人繋ぎじゃなかったんだ。指の間を感じなかった。終わっていた。会いに行ってごめんね。何か困っている様な気がしたんだ。
何、喋る?
また行けたら行くよ。助けに。

元気印のわたくしが。笑。