lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

四度目の午後

熱い日だった。灼けたアスファルトの上で見つめ合った瞬間、あの日とは違う風が舞った。私は君のブーツを抱え込み大切に磨く。初めて会った日に君のブーツを磨いたのを思い出す。
何度も欲する時間に枯渇していた感情が湿り出す。二度目に会えた時の嬉しさ。三度目には抱きついた。

それ以上、俺のブーツに触っていたら俺に犯されるよ?何度も。

二度目に掴まれた手は変わらず冷たかった。丁寧に革肌に私の色を擦り込む。歩んでいるブーツを母性愛の様に。爪の間に残る色。
君はシャツを捲り上げベルトを外しベルトループに通した私からのお守り。
きつく守ってあげる。
二人だけの秘密。