lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

慕う

グラスに入れたジンロックをぼんやりと眺めていた。氷が溶け出し表面張力で保たれていた。指で表面を触って溢れ出した。同時に涙も溢れ出した。初めて出逢った時にわたくしと似ている様な気がした。初対面で二時間以上は話し込んだ。二回目にショップに行くと急遽、休みだと顔馴染みの店員に言われた。この店員がきつい言い方をしているのを初日に見ていたので紙にわたくしの電話番号を書きわたくしの誕生日がある。と、伝え紙を渡した。夜に電話があった。店員がわざわざ連絡をしていてくれた。常連客の強みである。雪が降る三月、夜遅くにショップに迎えに行き誕生日を祝ってもらった。プレゼントは本人が好きだという香り。初めてのデートはビリヤード。西一条の交差点を曲がる時に友人から電話が入った。停車をし電話に出ると友人は言った。見た事のない男を乗せてどこに行く?と。わたくしは普段から人を助手席には乗せない、ローレルに限っては。余程、大事な奴なんでないの?と、仰々しく言われた。確かに土禁の助手席を土足で乗せたのは初めてである。仕事が忙しくバイクの免許の手続きに行けない。と、言うのでわたくしは自動車学校に行き日程表を貰う為に窓口に行くと窓口の女性は本人じゃないと日程表はあげられません。と、言った。食い下がる事はなく日程表がないと仕事の調整ができないのです。と、やり取りをした。日程表一枚の為に。その後バイクの免許を取得しイタリア製のバイクに乗っていた。仕事は独立をし離れた地で開業をした。家で良ければいつでも泊まりに来な。この言葉の意味がよく分かった。メディアへの露出も多く華やいだ世界に居る君を今でも尊敬している。友情には変わりはなく。