lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

愛眼

通っていた高校が閉校になった。物悲しさはあるものの未練は無い。何故ならば田舎なので生徒は幼稚園、保育園からほぼ一緒なのである。そして親同士も同じ職場であったりコミュニティーが狭いのである。転校生も少ないのでわたくしの様に転校生という者は完全なる余所者扱いである。在学中に別の市内から来た同級生や卒業生の先輩とお付き合いをしていたがその同級生や友人達は退学をしてしまった。取り残されたわたくしはバイト先で知り合った友人や他校の生徒達と一緒に居た。高校生活は学級代議員と部活の副部長や学祭の行灯の代表をして過ごしていた。一度、転校の話があったが祖父母二人では心配なのと父が後に再婚をした事もあり三年間、通った。いじめに遭っていたので苦痛でしかなかった。その間に何もかもが嫌になり家出をし高校を中退したいと騒ぎにもなった。特にこの町特有の馴れ合いが嫌いであり卒業後ビアパーティーであった同級生にせがまれ二次会に行った際、元学級委員長に、何で同窓会に来ないのさぁ!と言われたが幼稚なアイデンティティの無い同級生と何を話せというのだ。この時点でわたくしは元学級委員長にかなり濃いめの水割りを作った。酒の呑み方を教えてやる。そして置いて帰った。この元学級委員長とは在学中と卒業後たまに遊んでいた。バンド仲間であったというのもあり友人数名が在学中、塾に行く際わたくしの家が通り道なので塾に行く前に皆でご飯を食べに行ったり帰り道わたくしの家で呑み会をしたり。卒業後も車好きという繋がりで少しだけ連んでいたがやはりわたくしは他校の友人や先輩達と遊んでいた。やんちゃをしていたわたくしは悪さに退学をしてしまった友人や先輩達と居る方が居心地が良かった。浜育ちの荒い環境で育ったわたくしが牧歌的な田舎のコミュニティーの人間とは合わないのである。卒業後に知り合った友人もこの広い盆地で何故か出身が浜育ちなのである。前回、書いたグラフィックデザイナーはこの町で育ったのだが高校はわたくしが産まれ育った町で市内広しと言えどもわたくしが住んでいた近くのお店に通っていたというミラクル。他には知り合ったデザイナー達も浜育ち。そうなると食の好みも似ている。海や湖を見て育つのと草木の香り漂う川がある中で育つのには違いがある。食育もあるのである。ミネラル分が豊富なのか山菜なのか。縄文人弥生人ぐらいに。
高校の学祭では花火が上がる。一年生の時にはわたくしの親友がわたくしの彼氏と手を繋いで花火を見上げていた。二年生の時は覚えていない。三年生の時には一年生の時に大喧嘩をした昨年仲違いになった友人と二人で写真を撮ってもらった。そして昨年、第一回目となるバイクのイベントに行き友人と初デートをした。帰宅をし車のドアを閉めた瞬間、背後に学祭の花火が上がった。一人で見た。
凜ちゃん、早く元気にならないと夏、終わっちゃうよぉ?緑の芝生が広がる風景であった。イベント会場から駐車場まで二人、無言で歩いた。帰り際、あんなにも優しい目を初めて見た事が無かった。帰宅後、凜ちゃん帰りたくなさそうな顔をしていたのは気のせいですかね?との問い掛けに優しい目をしていたのは気のせいですかね?と返した夏。
高校生活でも冬の記憶が無いんだ。
ただ解放された卒業式には雪が舞っていた。
産まれ育った浜の西小学校も閉校をしている。一度閉校をすると行政面で開校は難しい。創立記念日に空撮で記念写真を撮影しタイムカプセルを記念碑の下に埋めた。閉校による同窓会は解体され昭和も平成も終わる。
産まれ落ち死ぬというのはどの様な意味があるのだろう。分娩の際、凄まじい陣痛に堪え新たな人間が産道を苦しみ抜いて開眼をする。知っていますか?産道って痛みを感じ無い様に出来ているので男性が膣に指を入れるでしょう。あれ、女性は何も感じていないのですよ。
フロイトが言うヒステリックな女性には反復男性器を服用せよ、クリトリスの問題で所謂Gスポット等は無いのですよ。結合といった満たされているかどうかだけの単純作業で。いい年齢の人間が細眉にし粋がるのって何なのでしょうかね。金髪にしたり。無いわぁ。
だっせぇ!