lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

胎内期

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ふと、和歌山カレー事件について気になった。いったい動機は何なんだったのかと。本を買ってみようと注文をした直後に地下鉄サリン事件に関する事柄も気になり注文。そして何故か酒鬼薔薇事件が脳内の引き出しから出現し注文。酒鬼薔薇事件といえば宮崎 勤と切り離せない部分があり注文。早速、届いたのは宮崎 勤被告の本と地下鉄サリン事件の本。和歌山カレー事件が気になったていたのだが順序バラバラに届いたので宮崎 勤 夢のなかを読んでみた。帯の言葉を読み離人症かな、と感じ生い立ちの部分に即座に引っ掛かった。未熟児で吸引分娩だったと。彼は産まれてくるのを拒んだのではないのかと。何故ならば胎内がまだ安全だったのではないのかと。読み進めるとやはりご両親の仲は悪く胎内の羊水の状況が悪かったと推測される。産まれてからはご両親は家業に忙しくお祖父様と情緒障害があり足の不自由な男性に子守りをされていたと書かれてあった。そして一番の味方のお祖父様の死をきっかけに傾き出すのだがこのお祖父様が完全なるキーパーソンだと察した。所謂、被告にとってはお祖父様でありながらも母親役なのである。後半にあったが勤と命名したのもお祖父様である。対象となるコミュニティーが至極狭いのだが事件以外の時系列は割と鮮明化であり分裂症かな、と感じているとやはり鑑定結果にもあった。ただ何故わたくしが気になったのかというと事件当時わたくしは小学生でありお祖父様と誘拐女児の骨を食べたというセンセーショナルな内容を性犯罪の様に扱うテレビでの報道で何となく知っていたのだが小学生なりにわたくしは違和感を感じ記憶とし残っていたのだ。それは性犯罪ではなく家庭が崩壊しているのだと察知したからである。被告はお祖父様は優しい人だったと言う反面、父やお祖父様からの男性的圧力があったわけでこれが女系に育てられていれば逆にマザコンに倒錯していた様に感じる。ご両親からの愛情を受け取っていないのである。事件当時の報道ではスプラッター趣向や小児性愛者の犯罪とし近年のテレビ制作では成人女性に不能を感じ女児に傾倒をした内容があったが違った。女性に嫌悪感があるのである。実情で被告の母親に息子を抱いた記憶があるか?の問いに母親は無いのである。ミルクは子守り役の男性が与えていたのである。母親は母乳が出なかったのだ。完全に不必要に産み落とされた、もしくは母胎から引きずり出され手に障害を持ち機能をしていない家族が人格形成をしたのではないのか?誘拐が女児ばかりというのにも読みながら何故、男児ではなかったのか?と考えていたが被告は男性的なのが怖いのである。かといって力任せで女児に、といった感覚は無いのである。妹さんが居るのだが自身の手の障害を気にしながらも母よりは妹さんに対し想う兄の心はあるのである。遺族が言う自分が犯した事を分かるまで死刑は…文章を読み理路整然と並べ立てファンも多かった。いじめに遭い心酔しているといった同調。完全にそちら側の人間だと思う反面、分かる部分がある。自室以外は閉鎖的ではないのである。誘拐というよりは相手が怖がらない様に話しかけまるで誘拐女児と同年齢且つ妹の様に居場所を持つのである。優しいお兄ちゃんというよりは同年齢とし。何故、殺害をするに至ったのかは所有者としお祖父様の蘇りを望んでいた。愛の記憶があるからなのである。女児に対し解剖という名が執り行われるのだが遺体の状態を確認しに行きしばし遺体に寄り添うのである。被告の中で生きた記憶は微塵も無く君と僕の人生、いやそれすらも無い。弾かれ記憶の思い出を眠らせた記憶、家庭という呪縛。乖離性の家庭が要因だとはあったが誰が見ても何も無いと気付いた環境が悪かった。手書き文字や絵にしても中学生の頃かそれ以下の筆跡なのである。吸引分娩で産まれているとなるとわたくしの王子さんの弟がそうである。結果、知的障害なのであるが被告の人生を奪ったのは父親だと思った。被告の父親の人生、女性関係以外では収集癖があり自身の息子の公判を事細かく纏めているのである。異常ととるか単なる癖と捉えるのか、しかしながら人格形成を刻んだのは家族であり。世間である。