lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

葛藤

王子さんのサッカーリーグ戦が始まっている。メンバーは医療従事者が多く職場以外の人との接触を禁止されており練習や試合にも出場が出来ない。よって限られた人数である。そんな中いつも隣のサッカー場で練習をしているチームから一名コロナヴィールスに感染しチーム全体が検査を受けた。ここからである。そのチームと試合の予定であったチームが町内に感染者も出ていないのに万が一、広めてしまったら迷惑をかけると試合を棄権した。本来なら特例措置を協会も取るべきだと感じた。当の対戦側は棄権をせず勝上がりをしたのだ。これには全体的に反感をかった。無症状感染や再発もあるかもしれないと敢えて棄権をしたのにだ。ヴィールス感染者の名前も公表されている事態に。その後である。王子さんのミドルのチームから一名、怪我人が出た。たまたま用事があり王子さんがサッカーを休んだ日の事である。怪我は酷く救急車で運ばれたのである。これが大変な事に手術が一カ月も後になるという。時折サッカーやフットサルで怪我人が出るのたが酷いと骨が見える凄惨な怪我もある。二十代の頃、王子さんとサッカーチームを作った事がある。チーム名はわたくしが決めた。この時の対戦相手をチームの男の子が仕事の延長上で知り合い話を持ち掛け何故かわたくしが相手側のマネージャーと連絡先を交換し試合日時の調整をした。その試合後である。帰りの車内で携帯電話が鳴った。わたくしは何かな?お疲れ様でしたかな?出て、今日はありがとうございます。と言うと喧嘩腰に言われた。そっちのチームの○○番とうちのメンバーに肘が当たって歯が折れたんだよね!あれってさぁ、故意にやったんじゃないの!?んなわけがあるかよ、うちのメンバーに姑息な人間は居ない。確かに当たって一時試合を中断し怪我をした両者が互いに謝り本人は大丈夫です!と言ったのに収まりの付かない女マネージャーはわたくしに電話をして来たのだ。しゃしゃり上がってよ、試合後に言えば良い事を。とは大人なわたくしは言わず肘を怪我をした友人に電話をした。歯が折れたって騒いで電話が来たんだよね、さっきで収まった話しじゃないの?治療費がどうのってあの女からの電話なんだわ。友人は、それなら治療費は出すよ?怪我をした男の子の番号は凜ちゃん知ってるの?知らないけれどとりあえずあの女からだからさ。そしたらその女の人の番号を教えて。や、待ってわたくしが折り返してからにして。折り返すとまくし立てる女。周囲からすると王子さんの彼女さんだしチーム内ではまず凜ちゃんを怒らしたらヤバい。試合を持ち掛けたチームの男の子が責任を感じ同時進行で相手側の主将と話し合い主将と一緒に居たマネージャー、この二人は幼なじみで異様に仲が良い。受話器越しにわたくしにまくし立てる女の横で言い過ぎだと止めに入る声が聞こえる。業を煮やしたのか主将が携帯電話を奪い取り冷静に且つ謝罪をしてきた。わたくしは冷静に対応をしていたので主将は拍子抜けをした。怒っているのは女マネージャーだけだからである。キャットファイトでも始まっているかと思ったのだ。わたくしは言った。スポーツで怪我はあるじゃない、さっき本人達も納得をしたよね?こっちのメンバーも肘に怪我をしたじゃない、大丈夫です!って男同士だしそれで終わった話しじゃないの?もし治療費が必要であれば保険にも入っているのだしこっちの本人は自費でお支払いをするって言っているのだし、問題があったら帰りに言ってくれれば良いじゃない。いや!本当にすみません!あいつが勝手に!ほらきた、幼なじみ。帰宅後もわたくしと王子さんにメンバーから電話があり空腹のわたくし達は早く晩ご飯を食べたいのである。怪我人両者の話はまとまっているのだがみんなの心配はわたくしへなのである。見ず知らずの女性マネージャーと日程を調整をしてもらった挙げ句、暴言を吐かれた、大丈夫なのだろうかと。当時、練習や試合に同行していたわたくしはほんわかとしていて控えのメンバーと初対面でも和気あいあいとしていたが一度、王子さんが故意的に転倒をさせられた時に一言、ファールだろうが。と目つきが変わったらしく以来メンバーからするとニコニコ凜ちゃんではないのである。それを知ったメンバーと後日フットサルを見つつ世間話をしていた刹那、王子さんがまたもや故意的に転倒をさせられたのである。さっすがに前々からいけすかねぇ奴だけれどよ、大声で、ファールだろうが!と言えば王子さんにもお付き合いをしている女性としてどうかと思った瞬間!メンバーが察知しファール!と声を出すその前に転倒をした王子さんと目が合い秒速で王子さんは声を荒げた。ファールだろうが!相手は、んあぁ!?ファールだろうが!控えのメンバーはわたくしを集中的に見てどうします姐さんの雰囲気であった。ステイを出した後、今、止めに行ってあげて、女性が行くシーンじゃないわ。怪我をしていたら交代をして、連れて帰るから、大丈夫そうだけれど。ゴーサインを出した後、控えのメンバーが一斉にファールだろう!と詰め寄った。王子さんが床に倒された時、わたくしと目が合いこの人は元々、柔道をしていたのだ。悔しいだろうなと思い王子さんに言うと、俺はりんのすけがブチ切れるかもしれないと思った、あいつの事が嫌いだって言っていたから。人嫌いをしないりんのすけが嫌いなんだからよっぽどなんだろうけどうちらでもあいつ何なの!?って。逆にりんのすけがキレたらヤバいと思ったら俺がキレていたわ。わたくしは柔道をしていた方とお付き合いをした経験がある。試合をテレビ中継でも観ていた。その後ボクサーと恋愛をした。しつこいナンパをされていたところを初対面にも関わらず、俺の女、何かした?と助けてくれた。文学的な人間で格闘な人間から離れられない部分がある。力で守られたいのかもしれない。なので現場仕事でムキムキになった。一人で生きて行ける様に。それが膝の手術をし歩行も出来なくなったが足首にウェイトを付け夏の暑い日に片道一時間は歩いた。途中で歩けなくなりお寺の前の川に来るマガモの数を数えベンチに腰を下ろした。誰の支えも無かった。

楽になってはいけないんだ、人は。堕落をすれば他者に迷惑をかけるのだから。それが人に迷惑をかけっぱなしで。真っ直ぐに立てる様になったら球蹴りをしたいね。左足だけれど広い体育館で後輩達に球蹴りを教えていた時に、凜さんの重いの来るよ!とサッカー経験者が言い後輩はトラップどころか恐ろしくなり離れ窓ガラスにボールが当たりわたくしは大笑い。左足で蹴っても両足の滞空時間があったので。ジーンズにぶら下げていた栓抜きが鳴る。