lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

カセットデッキ

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カセットデッキが壊れていた。TEACのレトロなメッキの雰囲気は気に入っており2台目であった。コンポを買う際にもカセットプレーヤーが必須である。しかしながら寝室用にはコンポでも良いのだがこうしてブログを書く夜長にはポータブルプレーヤーの方が便利なのである。目の前に薄型オーディオはあるのだがヘッドホンがBluetooth対応でジャックが入らない問題からCDプレーヤーもポータブルを置いてある。以前からカセットデッキを検索ししっくりこないがウッド調のをチェックしてはあったのだがガラケーからではついに楽天で購入が出来なくなってしまったのだ。がっかり。検索をするのもGoogleからやっとこ。当初コンパクトサイズのプレーヤーを視野に入れてあった。置き場所の問題点から。このコンパクトサイズのプレーヤーは近年人気がある。それはお年寄りがお勉強会にて先生の授業を録音するからだという。故にあまりデザイン性の選択肢は無い。もし王子さんに音源を聴かせる機会があればコンパクトサイズでは小さすぎると考えていた。その中で今ウッド調を買わなくてもまた何か新製品が出るかもしれないと半年以上かそれ以上も放置をし見つけたカセットデッキが届いた。昭和生まれのわたくしには懐かしい再生ボタンの横に録音ボタンがあった。これはラジオやテレビ番組にチューナーを合わせカセットテープに録音をするといった時代の名残。逆に言えばカセットテープの消去防止のツメを折っていないと誤って音源を飛ばしてしまう事を意味する。難点は120分テープは使用不可なのと最大の難点はバックライトが無いので暗闇生活のわたくしには少々、使いにくいがカセットテープを聴けるだけでも退化をした文明なのだ。6歳の時であろうか、共働きの両親であったので1人就寝用に母が薄いピンク色のシングルカセットデッキを買ってくれた。10歳以降も現役だったのだが父がVictorのダブルカセットCDプレーヤーを買ってくれた。壊れ修理をしつつ中学生の時にKENWOODのコンポを買ってくれた。これには思い入れがありポータブルCDプレーヤー2台ターンテーブル2台にミキサーとMDプレーヤーを繋いだ。今でも繋いであるアナログ感満載。断捨離派ではあるがわたくしには兄弟がおらず両親と離れた暮らしをしていたので思い出となると1人で聴いていた音や映画、本なのである。それが途絶えてしまうと生きてきた証しが消えこの先この身体でどうして生きてゆけば良いのかと毎日毎日、考えている。先程98年、インディーズバンドのデモテープを久しぶりに聴いてみた。音は悪いというかヘッドホンの性能が良すぎるのもあるが感動した。インディーズマガジンにも載り頻繁にバンドメンバーに電話をしていた当時を思い出した。以前、書いた事があるがベースの方に仲良くして頂きメンバーの方達もわたくしの存在を知っており、りんちゃんと呼ばれていた。満ち足りた生活なら淘汰は可能であろう。失う怖さを知らないのだから。わたくしは想い出の中に生きる。カセットテープのレーベルとインデックスを雑誌の切り抜きで作っていたのが懐かしく思った。こういう物作りの時間がとても楽しかった。人は身体的理由で運動機能を失い記憶をも失っても何らかの痕跡はあるのだと思う。カセットテープに残された何かが。