随分と遅れ王子さんの会社に新入社員が入った。御年六十二歳。同系列の下請けというのか元請けというのか社長であった方である。ヘドハンというよりは会社を閉め、来なさい的な流れ。物腰は柔らかく王子さんとお昼休憩には同じテーブルで二人でお弁当を食べていると聞き安心をした。それからである。王子さんが言うのである。おじさんのお弁当、チャーハンだった。あれじゃない？冷食のチャーハン、朝からチャーハンなんて奥さんが作る？一日、考えわたくし同様、前日にチャーハンを作った残りじゃない？いや、それもないよね？次の日の事、おじさん、カップラーメンだった！しかもビッグ！あの年齢でもカップラーメンの大きいの食べるんだね!?いや、あるよ？その年齢の方達で釣りに行ったりとかしたらそのサイズだよ？わたくしの周囲の還暦以上の方が元気過ぎるからかもしれないけれど。そして二度目のチャーハンである。赤いウインナーが入っていたから手作りだわ！あのね？王子さん？そんなに人のお弁当をチェックしたらダメなんだよ？や、あれぐらいの年齢の人って何、食べているのかなぁ!?って！お弁当はお弁当だったわ！そして昨日、またもやおじさんのお弁当はチャーハンであったらしい。ハードル上げんなよ。笑。いや、いいですよ、わたくしの母方や両親は元来、料理人ですからね。ただわたくし手が震えて大変なの。
