lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

課題

二月のある日、どうしても行かなくてはならず二十年ぶりに友人宅へ出向いた。そこでウォレットを直して欲しいと言われた。何でもそのウォレットを譲るに当たり、修理が必要で修理が出来る友達が居るんだけどさ、それは凜のことなんだけどさ、って言ったんだ。笑。手の震えや身体の痛みを知っているので、頼めるか分からんよ?と言ったそうだ。出してくれたお茶すら手の震えで、どうやって飲むよ?笑。と言ったわたくし。それ以後、用事があり拙宅に二度程訪問をして来た機会があり家も遠くはないのでウォレットを持って来てくれれば手の震えや不随意の痛みを我慢が出来る時に修理を承る気がある反面、預かってもいつ出来るのかは不明。なので口頭では、無理だわ。と言ってあるのだが別の大事な用件を伝えるべく電話で会話をした。友人はホロ酔い状態であったが、家に遊びに来なぁ。と言った。わたくしは、痛みに出て行けないんだわ、光の眩しさもあるし。そうしてウォレットの件が頭にあるものの行けないのを前提に会話をすると突然、言われた。うちのオヤジとオカンが凜に会いたがっているのさ、凜ちゃん可愛い可愛いって凜が帰った後、何回も言ってさぁ。だから凜おいで?そこからである。針と糸があれば縫いに行けるのだが問題はステッチングツリーである。わたくしはステッチングツリーを持っておらず代わりに六十㎝の大きさの固定工具なのである。若しくは膝や足裏で挟んで縫っていたが何せ全身不随意である。そして人様の物をまさか足裏で挟めない、あぐらをかいたところで不随意でひっくり返るのは明確である。加え視力の問題もある。目の近くでないと見えないのである。これは脳外からきているもので視神経がビリビリとし角膜は剥離しそうな痛みなのだ。現に夏に眼球にバリッ!と、さも血管でも切れた様な痛みの後あまりにも異物感があり鏡を見てみると充血というよりは白眼が鮮血。酷い結膜炎を罹り充血の間に小さな白点が生じ治るのかな?と思っていた矢先、白点が盛り上がってきたのだ。ここまでも痛みに堪えなければいけないのかと。課題としてはステッチングツリーの代わりにクランプ的な物を持参するか現地に分厚い百科事典でもあれば挟んで固定が出来るが無い。しかしながらそうそうブーツ磨きの様に出向いてレザークラフトをする頻度は無い=邪魔になる工具は排除か若しくは普段使いの物となる。友人にもレザークラフトをする方が居る。やはり拙宅に来た時には荷物であった。わたくしは素人なのでなるべくなら持ち物は目立ちたくはない。プロのクラフターが他人に言ってくれた。彼女もレザーをやられるお方で「素人ではないです」

こんな人間に寄り添って頂きわたくしは全身疼痛の中で思う。生命がある以上、

生の衝動か死の衝動の二極化で相反する。

わたくしのニュートラルは無いのだと。