王子さんが自ら録画をしてあった番組を観ながら呑む日。わたくしは夜の仮眠か気を失う時間帯である。何やら万年筆の番組を観ていた。珍しいな、と思ったがわたくしが以前、録画をした万年筆KAKUNOのカスタムメイドを興味津々に観ていたので強ち気になるのかもしれないが睡魔と酔いでぐらぐらとしていた。起きたわたくしは指が曲がっているから太軸じゃないと駄目なんだ、書き心地は宛名書きなら太めが好きなんだ。と言うと、という事はりんのすけは筆圧が強いんだね？強いも強いよ。酔いながらも解説を観て学んでいた様である。目の前のアウトドアテーブルの上の色鉛筆を見せこの細さじゃ駄目なんだ。握れないの？うん、せやからぷにぷにグリップを注文してあるんだ。と言うとグリップがどの様な物か理解をしていないのでサラッと説明。見たら分かるし。わたくしは書く文字数も多かったのでペンダコがあった。それが一度、脱皮をしているのである。王子さんはテレビ画面に映る万年筆の吸引式を知らなかった様で、こうしたら吸うの？こうなるの？と何度も聞いてくるのでこちらも何度も説明。吸引式を持っているが一度、解説の為にインクを吸引したところで洗浄をしないとならない。何よりも王子は酔っているのだ。しかしながらわたくしのタイプの筆記具や売り場を引き出し聞いてくるので、これはもしかすると何か買ってくれるのではないのか？そう思いわたくしの筆記具を触らせた。これぐらいの軸が持ちやすくチャップリンの独裁者モデル、これが一番太軸、ブラスはキャップを締める音ね？これは万年筆に見えるけれどパーカーのローラーボールペンで少し引っかかるけれどこっちのローラーボールペンは書きやすいよ？書いてごらん。その時だけ目を覚ました王子さんはまるで筆記具を買いに来たお客様さながらであった。お買い上げ後ならシャンパンでもお出ししてあげるところぐらいに気取っていた。前にも触らせたボンノック式に、どうやって使うの？本体を折ってごらん。←前にも教えています。これは？回してごらん。どこを?!どうやって？他にガラスペンや羽ペンの説明をした。こちらも何度も質疑応答。その後、就寝前のおむすびをぐらつきながら食べている王子さんに注意を向ける時間である。たまにこぼし気付かないわたくしが次の日にカリカリになった米粒を踏み悶絶！ただでさえ足裏もビリビリとしているわたくしにいい！置き土産だよ！となる。ウエットティッシュで手を拭かせお茶を飲ませ、おやしゅみー！とお布団へ行くパティーン。そして録画をしてあった後半部分の記憶がなく連休が続いた日など同じ番組を三回程、観ている。横で聞いているわたくしは台詞すら丸暗記状態。筆記具を買ってくれるのではないのか？と淡い期待をもったが、あれだね？明日には覚えてもいないのかもね。以前サッカーの呑み会の後、お腹が空いたらしく一人焼き肉屋へゴー。翌日、呑み会のメニューはどうやったぁ？と聞き、品数が少なくお腹が空いて焼き肉屋に行ってぇ、あれとこれを食べたぁ。その後である。りんのすけぇ、レシートを見たらあれとスープも頼んでいたぁ。覚えていないのである。わたくし同様に忘れたい日常があるのでしょうね。笑。
