lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

北緯

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王子さんへのクリスマスプレゼントが揃った。メインディッシュはDVDボックス、北の国から全21枚。自分が持っているボックスの中で最多のボリュームである。子どもの頃、何となく観ていてしっかりと観てみたいなと、目の問題があるがほぼわたくし用でもある。お正月休みは毎年、怪奇大作戦を観ていたのだがここ数年の光の眩しさから観ていない。北の国からの牧歌的な風景と雪景色、昭和の冷えた貧しさというのがある時期から合致してしまった。それはわたくしの両親が離婚をし浜育ちから一転、山育ちになりリアル北の国からの情景で生活をし馴染めなさや小さなコミュニティーでの暮らしに心のどこかで本作品とリンクしてきた。父方と母方も家系は所謂、門構えが大きな家なのだが母方は見た目から高級、父方は地主で質素。この暮らしぶりの一転である。父方が暮らしていた築120年の家屋は寒くお風呂場にポータブルの石油ストーブを置き当然シャワーは無く風呂釜なので真冬のお風呂掃除は冷水の蛇口からである。このお風呂掃除を自ら志願をした。両親は飲食店を営んでおり小さな頃から大きな炊飯器の洗米を担当していたからである。父方の祖父母のその家はトイレに火鉢を置き暖をとっていた。作品中にある台詞、電気は!?電気はどうするんですかぁ!?そこまでではないにしろカルチャーショックはあり父と子の関係性も心にあった。共働きの両親であったので時間的に父とは週に1度の定休日にしか会わないのである。蛍ちゃんが汽車に乗るお母さんを必死に追いかけたシーンがあったと思うのだが転校をし小学校の運動会に母が見に来ていた事があった。同級生には両親の離婚を伏せ母は亡くなっていると言っていたのを解っていたので。その後、父とホームで母を見送る時、母もわたくしも涙を浮かべ特急列車を追いかけそうになるわたくしを父がしっかりと後ろから抱いていたあの光景は度々わたくしの記憶の妨げになっていた。母の涙を見たのはたった2度目。あんなにも脆くアルコールに頼り何故、家族3人で居られないのか?アル中の母を1人で帰らせてしまったと子どもなりに悩んだ。母の死後、想い出話に母さん(祖母)から聞いた。母は酔い列車を乗り過ごし保護をされ迎えに行った事があると。それって、運動会の時じゃなかった?うん、そう、覚えているの?と、祖母は笑った。やっぱりだったか。よく両親の離婚問題で「子どもをどうするのか」といった案件があるが当事者問題下にある子どもからすると、まず子どもをどうするのか?以前にあんた達、夫婦の問題から解決をしてくれ。勝手生まれ落ちたこちら側には迷惑極まりない。動物社会であれば弱肉強食を教える為に我が子を突き放すがヒトは育てる家庭で生活という金銭面が絡み、子ども=人質だと思っている。打算的な女性ほど緻密に妊娠をしていると思っている。人質さえ居れば生活が保障され相手は逃れられない。それを安住だと目測で進むと何も変わらない。

わたくしは自分の名前が嫌いだ。怒られた経験から萎縮する。

あだ名の「りんちゃん」

これが一番、落ち着く。