lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

アメリ

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劇場では最後に観た作品アメリ。空港でハトコと落ち合い劇場の場所が分からずススキノ交番で聞くもぼんやりで迷いに迷って辿り着いた十八年前の三月。十一年前に閉館となった古い劇場にはわたくしとハトコ、ベビーカーに乳児を連れた女性と他に男性が一人、ガラガラの状態であったので迷わず後ろの席へ。ハトコが職場の方からアメリってぇのがええかもしれへんで。と聞き、りんが好きそうなんやとチョイスをした作品で内容は聞いており何となく展開が分かっていたら案の定のシチュエーションを見事に言い当てていたのでハトコは凄く驚いていた。アメリの色彩感や趣向がわたくしの世界観に合致しておりDVDにサントラ、ポスターも持っているが二度と映画は劇場では観ないと思ったのもこの時である。原因はハトコである。席が空いていれば体育座りでやや横になって座って観るのだが隣に座ったハトコが笑う度にシートに振動が伝わるのである。人により笑いの沸点は違うもので何こいつ、邪魔くさい。と思い席をずれると、何で離れるん?と横に来る。この時から映画館内で一様にスクリーンを観て笑ったり感極まったりしている人間の様が急に恥ずかしくなったのである。他には満席の状態にフライドチキンの匂いが充満したりと真剣に作品を鑑賞したい熱量が違う事に気を取られるのがハトコで如実に感じたのである。考えてみればカラオケで皆が画面を観ている光景も嫌なのだから今まで映画館で観ていたのは何故だったのか、それは誘われて行っていただけで本来わたくしは部屋で暗い夜に観たいのである。友人と部屋で観る場合ピザだろうがアルコールの匂いであろうが家なので気兼ねない。そして友人とは好みも沸点も似ているので楽しめる。本当は一人で観たいのだがね。王子さんのマンションへ行き初めて観せたのがアメリ。プレステで読み込み始まりと同時に王子さんは観た事がない世界観に圧倒され新しく借りたマンションからわたくしがカーテンやトイレのクロスを赤くしようがドアを緑色に塗ろうが普通の面持ちである。友人にもアメリを観せるとどハマりをしたのだが観ているとアメリの中なのか、りんの部屋に居るのか混ざると言われた。そんなアメリカラーをクリスマスプレゼントにと友人に送った。金曜日注文で最速土曜日に配達され早めのプレゼントとなった。真夏に観るより秋冬に観るのが好きである。