lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

王子さんのおつかい ホタテ

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王子さんにホタテのお刺身の在庫が無いから見てきてね、冷凍でもいいよ。買ってきたパックがやたらにデカい。こんなに!?常に冷凍庫はパンパンである。小さいパックの方が高かったんだ。ハンドクリームを塗った後だったのでジップバッグに入れておいてねと頼んだ。数分後わたくしは嫌な予感がした。ねぇ?王子さん?もしかして加熱用じゃなかった?ラップは?捨てちゃって分からない。たまたま排水溝と三角コーナーの掃除をさせたのでそのゴミと一緒に廃棄。翌日、怪しいのでホタテはちゃんちゃん焼きにした。次の休みの日にスーパーで確認してきてね。帰宅後、王子さんは言った。加熱用!生食用もあったけれど買ってくれば良かった?冷凍庫はパンパンである。そして自分のおつまみにお刺身を買ってきていた。どないやねん。王子さんが一人暮らしをしていた時にホタテときゅうりと鶏のささみと春雨で酢の物を作ってあげた事があった。一度しか作っていないが覚えているだろうか、十八年も前である。市内よりも離れた町のスーパーに凜ちゃんが居た。当時の職場のパートさんの娘さんやらに目撃されていたようで直ぐに噂になり日曜日しか休みがない凜ちゃんが平日の夜にも見かけた。これまた車がフルスモにマフラーワンオフ、アルミはビカビカだったのでそれだけで見つかる。普段はお婆ちゃんがごはん支度をしているはずだと、凜ちゃん彼氏居ない居ないってあれは絶対、居るんだって。あんたら刑事かよ。と思いつつも居ないと言い続けた。ある土曜日、王子さんが休日で送迎をしてくれた。朝はパートさん達もまだ来ていなかったが凜ちゃんの車が無いから来ていないのかと思った。と言われいざ帰り時間、これまた真っ黒いいかついセダンが事務所の前に停まっておりパートさん達が全員立ち止まって見たのを覚えている。作業着で汚れているから脱いで乗ろうとすると王子さんは、いいよいいよ、そのまま乗っちゃいな。このジャニー喜多川さんのやり取りの後、二人して窓全開で腕を出しながら帰ったのでみんな呆気に取られていた。ホタテのお刺身にありつける日は果たして来るのだろうか。そしていつになったら王子さんのおつかいはコンプリートするのであろうか。