lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

毎日ムハンマド氏。オキタ?うん、起きたよ。イマ?うん、さっき。キョウワミンナヤスミネェ、ナンノヤスミネェ、カレワ?お買物。デパート?うん、化粧水のおつかいに。お昼ご飯は食べたと?マダネェ、ハナミズタベタネェ。鼻水?ハナ!ウォーター!鼻水が垂れたんでしょ?食べたの?鼻水。アーッハァッ!サムイト、ハナガタレルネェ!タベテナイヨ、ハナァミズ!毎日お話をしているせいか日に日に日本語や冗談のツボが同じになっている。バンゴハンワ!ジャガイモ!ニンジン!カレーだね?ソウソウ。オジイチャンノゥ!クルマ!ニヒャクマンナラウルッテ!ワタシ、ヒャクヨンジュウマンナラカウッテイッタラ!二百万!?それはないわぁ。ソウ、ナイネェ、ワタシカワナイネェ。二束三文になるよ?わたくしは薄利多売は推奨しない。薄利多売で十年もつ訳がない。ハヤクゥ、イッショニデカケヨウ?クルマミニ。どうしても一緒に働きたいのかただ一緒に居たいのか分からない。こういう線引きがまるで駄目なのである。人から好意を持たれとしても意識をしていないので分からないのである。子どもの頃から高校生になるまでは人見知りが強かった。心を開いている人間にはむしろ人懐っこいと言われる。ムハンマド氏との初対面の彼がそうであった。テンションは低く電話では元気すぎるがFaceTimeになるとおとなしくなる。友人に、十一月に入ったからそろそろムハンマド氏が会いに行くんじゃないかと思って、もう心配で心配で。と本当に心配そうに言われたが大丈夫だよ。と言ったがそれも何となく分かる。五年前、パニック症の寛解を目指し出かけ始めた際、行きつけのショップのスタッフ曰わく常連さん達が急に凜ちゃん凜ちゃん言い出したから僕、考えたんですよ、凜ちゃんは何処までも遠くに行ってしまうからみんな心配なんですよ。距離だけではなく新しい事を始めたり、会う度に変わるから。今は全身疼痛で引きこもっているのを知っている。なので外界を知らない。ムハンマド氏が毎日、電話をくれる理由も実は分かっていないふしがある。この辺が端から見ると心配になるのかもしれないがガードはある。男は隙を狙ってと言われるが隙があるのかも自分では分からない。隙が無かろうが男性は口八丁、手八丁で攻めてくる場合がある。電話に出ないので有名なわたくしはお昼から夕方までムハンマド氏、夕方と深夜は友人からの電話に出ている。個体差はあるものの国によっては一人で居る事を嫌う。身体の身動きが取れない今は人に頼るしかない。ムハンマド氏にまた言われた。ナニガホシイ?この関係性は何なのだろうといつも考えている。