起きてからの付随意や全身のビリビリブルブルの痛みが尋常ではなく心が折れかけていた。いや、折れていたのだと思う。王子さんに作っておいたあさりのお味噌汁を彼は忘れ残していた。国産のあさりでようやく安価な品を見つけ面倒だという王子さんにあさりやしじみの殻は外しておく。立っているのもつらく指が引きつるのでお箸を使うのも一苦労なわたくしはそれでも殻を摘まんだというのに。涙が流れた。出来る事が少ないわたくしは人に迷惑をかけていると常々思っているからである。九ヶ月間一緒にいた、五十三日、会いに行ったデザイナーに言われた。りんちゃんはもっと常連さんや僕やお兄さんに頼って甘えるべきですよ。と。わたくしとしては頼ってその対象者がいなくなった時またひとりになるからいつもひとりでいる様にしている。愛された経験がないから。そんな時に昨年の台風の夏ふとした恋愛沙汰があった。その方からのLINEでへこんでいた。あの夏はポリタンク生活を二ヶ月しトイレも使えずにも本当に楽しかった。その七ヶ月前の事柄が蒸し返った。大切な方の死もあった。そんなホワイトデーの夜に素敵なプレゼントを貰った。痛みで右向きにしか横臥をできず眩しさで画面も見られないのだが大切に見た。嬉しさいっぱいで涙が溢れた。そして今、中学生の時に初恋であった現クリエーターである彼からわたくしの誕生日プレゼントの連絡がきた。君に鎮痛剤を薦めた友人に同意する。断薬は良いのだが想像を絶する体の痛みなら鎮痛剤を飲むべきと思う。俺は死ぬまで痛みを引きずる系の病気だが毎日ではないにしろ鎮痛剤は適時飲んでおるよ。負担が軽いものにしているけど。トラムセットってやつ。たぶん内科でも処方してもらえるから、飲みなさい。あと、病院代・薬代は王子様の財布を頼りなさい。そこは自分持ちにする必要はないべ。検討されたし。あ、後、りんちゃん特性エロ小説も待ってます。ひまが出来たらチャレンジしてみてよ。表現を練っていると意外と時間をつぶせるよ。それじゃ、おやすみなさい。と、言われ痛みと有り難さに涙が止まらない。生きていればいいから。と、人に言っているわたくしが、生きていて良いのかな。と、いつも思う。
女に貰ったやつじゃん。
そう！（わたくしには見せた事は無い笑顔で）
りんのすけに貰ったって言っていい？って、言ったじゃん。
よく覚えていたな。←お巡りさん、こいつです。
