lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

波動

愛している。 この言葉は空中で分解された。 指を握り合わせると君の小指の指輪がガルバニー電流を起こした。誰かに結ばれている象徴。左手首は放電をしない様に誰かに繋がれている。いつか触れるのは分かっていた。君の目を見ると水晶体は青く虹彩は緋く色…

深美

美しい。曲線が優美だ。尾鰭がふわりと動く。そろそろ起こさないと。僕は無防備な君が好きだ。揺らぐ尾鰭を眺めている。触れてはいけないとさえ思える僕の人魚。そろそろ潤いを求める時間。僕は忍び寄る。君をなぞると鱗は外れた。脱け殻の人魚。 人に与えら…

8.30

http://d.hatena.ne.jp/lynnosuke/touch/20160905

CLUTCH

身体が動くと手首から幸せの音が鳴る。記憶を呼び起こす合図。お互いに手を大きく振ると同じ音が鳴る。忘れない為に。手首の内側に隙間があると絡まり離れてしまうので隙間は外側。隙があるかに見えるが離れない。外れない様にしてくれた。 君が誰かに外れな…

いつか

愛した。愛されたから。記憶がつらくなる。身体中の痛みもあるが。何であんなにも愛されたのだろう。凜ちゃん好きだよ、大好きだよ。愛してるよ。泣くわ。何で引き離されたの。もう、駄目だわ。苦しい。

珍しく電話が来ました

今さ、また調べてたんだけどサーバーから直前メアドが抜かれてるパターンがあるみたい。で、内の弟様にも聞いてみたんだけどスパムは届いてないってさ。てことは俺じゃなくて凛ちゃんのアドレスが抜かれてるかもしれない。 なんだべなぁ。もう少し調べる。待…

レスポンス 共作にはなかなか辿り着けない始末

どうも。私は太宰が大嫌いだ。暗く陰湿でネガティブだからだ。一緒にいたくもないし、本も読みたくない。だが…私も静謐な闇を望む。単に同族嫌悪なだけだ。極端な自己愛は、それが転じ自己嫌悪となる。凛君と同じテーマで書いてみた。注釈すると、同じ単語を…

優しいね

もっと早く言ってくれれば調べたのに。 色々まとめたのだが、前提として1つ確認すべきものがあった。 「ガラホ」というのは、昔でいう「ガラケー」の事かい?それとも形は「ガラケー」だけど、中身は「スマホ」の事?そこら辺が分からなかった。 凛君のため…

花火

週末は花火大会がある。夏の終わりを感じる花火。どうして切なくなるのでしょうかね。わたくしの中では出身地の港祭りの花火大会が色濃く残っている。家の裏浜まで歩き暗い浜に花火が広がり物凄い光景なのです。こちらに引っ越して来てからは高校一年生の時…

メモ

https://ameblo.jp/casanova3/

流転の波

瞬く星屑の中を泳ぐ二つの水中花。揺らぎ星が舞うドーム。猛毒を持つ二つの花。時折、激しく廻り出すとドームの中は乳化をし濁る。水流が静かになると透明化する浄化、夏の午後に美しさが浮かび上がる。浮遊をし漂い繋ぎ合わせる花。光を届ける星。水の中の…

ごまだけにG

先日スーパーにて四十代男性がドレッシングを一本持ったまま立っていた。何か面白い事が起きそうなわたくしは男性の横に立っていた。気分は万引きGメン、通称G。男性はポケットからガラホを取り出し電話をし出した。 焙煎ごまといりごまとあるんだけどさ? …

残像

ガムボールマシンの中は小惑星。蓋を開けると小惑星は次々と浮かび上がった。部屋の天井下を廻り始める。君が創ったプラネタリウム。僕らの灯り。三日月の滑り台で遊んでいる時に閃いたらしい。ガムボールマシンの中の星が最後になった時に哀しそうに僕を見…

高低差

君の詩的な文章の半分を俺は理解していないかもしれない。わたくしは言われた。 君は枯れるまで捧げるから、僕は心配なんだよ。俺は君にとって底辺だと思う。君の繋がりから考えても俺は。君は遠くへ行く時、絶対に振り返らない。いつもなら何度となく振り返…

巡る

僕と会えない時間、君は一人、雛菊を集めていた。光が当たらない様に大切に宝石箱の中に集めていた。僕は一人、声を赤い糸で刺繍をしながら君を待つ。時折、時計の下にあるラッピングをされたままのウイスキーボトルを見つめ微笑む。君が隠れんぼをしながら…

リメイク

雨が降る前日から身体中が痛み出す。なので今では傘を差す事はない。髪の毛にパーマをかけていないのでくせ毛がうねる。車が汚れるので出掛けない。普通ならストレスで発狂ものである。そんな中、雨が降りそうだなぁ、行って直ぐに帰ってこよ!先日お祭りが…

首筋に感じた髭

駐車場に車を停める。明るいうちに此処で会うのは初めてだ。新緑の木々が揺れている。ざわつく葉を眺めていた。いつもは暗闇の中に居た。ずっとあったであろう木々を眺めていた夕刻。真っ暗な夜に忍び込み抱き合った過去。あの車はもう居ない。ホテルの一室…

天気のせい

起きると激しい不随意の痛み。今日は行きつけのショップのイベントであった。先月から楽しみにしていた。そのショップのオーナーはわたくしの友人と友達で20年前にも会っている。他の行きつけのショップの初代店長だったという繋がりもある。オーナーの出身…

居場所

色が見えない。 想い出を縫い付けようと当ててくれた位置にマーキングピンを刺す。鎧の厚さにピンは折れた。針穴に糸をようやく通す。一針、二針、又、針は折れた。情けなさよりも悔しい。ボタンを縫い付けてくれた優しさ。貴方が居ないと何も出来ない。選ぶ…

雨の街中

ショップに行って来た。本当は明日、皮膚科に行く予定があるのだが13日の日、身体の痛みが弱かったので買い物に出掛けた。久しぶりに兄さんの会社に寄り言われた。今日、花火大会だよ、こんな日に出て行ったら渋滞に巻き込まれるよ?拙宅には壁掛け時計はお…

浚われる

苦痛に歪んだ君の顔を見たい。僕の事など愛してはいないから。受け入れる君も僕も苦痛に堪える。それなのに愛し愛された記憶が駆け巡る。夏の昇華。 両手で頬を包み込み逃した記憶に胸が刺さる。唇を這わす瞬間、君は僕を拒み手から離れて行った。突然の事に…

渡り鳥

僕は君にブラスのお守りを繋いだ。風切り羽を一本、口で抜き取りお守りに願いを描き、留めた。君は心配そうに、外れてしまわない?と、問い掛けた。外れませんよ、絶対に。僕は知っている。君が彼と指先で留めた記憶に赤い糸を編んで身に付けているのを。い…

安定の一人お盆

王子さんがサッカーから帰宅をすると、肉する。と言い出した。帰って来たら呑むと言っていたので鶏ミートを作っていた。鶏むね肉に塩こしょう、バジル、オレガノ、ローズマリー、にんにくで焼きキャセロールに鶏肉とブロッコリー、エビとマッシュルーム、上…

磁石

運転席に座りエンジンをかける。目の前に車が停まった。何気に顔を見ると見覚えのある顔。 だぁだ!わたくしは慌てて車を降り、だぁあ!と、駆け寄りハグ。週刊誌ならスクープものである。おじさんとおばさんが人目をはばからず抱き合い再会になつき合ってい…

プレゼント第二弾

http://d.hatena.ne.jp/lynnosuke/touch/20150204この頃からAmazonとの相性が悪い。注文商品が壊れていたり支払い画面にエラーが出たりとわたくしの電話帳にはAmazonさんが登録されている。今日も支払い画面にエラーである。何度やり直してもエラー。あった…

パッション

猫背の老婆が横切る。あまりの醜さに内ポケットからマッチを出す。ブーツのソールでマッチを擦り老婆に着火をする。老婆の小汚い外套は燃え始めた。若さの皮脂は無く枯れた皮膚の皺を炎が辿る。焼き尽くせばいい。嘲笑う黄ばんだ歯、見開いた目。老害。まだ…

揺れ動く

レース編みの大きな迷路の上を歩く。隙間に落ちてしまわない様に。編み重ねられた上は安全で時に二本取りの綱渡りの上を歩く。その弱々しい綱の上を歩き不安に左側を見た。アーケードの上から沢山の大きな七夕飾りがなびいていた。ゆっくりと流れる風に記憶…