lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

救いの手

電話帳から消えたわたくしの名前。今でも電話番号を覚えていると言った。二十年もの間、他の女に唄った事は無いと言う歌を電話越しに唄ってくれた。その声は変わらずも歌声は切なかった。一番だけだよ?と、言う君に、もっと唄ってと駄々をこねた。当時のま…

友人からのアンサー

「得手不得手」喉の痛みで目が覚めた。速攻鎮痛剤を飲んだけど、すっかり目が覚めた。 とは言っても、頭がすっきりしているわけではないから、文章を書いて脳のストレッチをしてみる。僕には、30年来の友人がいる。その友人の彼女は誌的な表現を得意としてい…

友人からのレスポンス

打ち寄せる貴方の優しさにわたくしは溺れる。時に浚われ激しく愛される。 僕は君を奪い去る。 三日月が滲む。二人で居た部屋は焼け落ちる。望みを諦め迷い裸の君を抱く。求める時間を抱え込む。愛しすぎる。堪らなく君を愛している。そう表現した彼女は、僕…

共依存

打ち寄せる貴方の優しさにわたくしは溺れる。時に浚われ激しく愛される。 僕は君を奪い去る。 三日月が滲む。二人で居た部屋は焼け落ちる。望みを諦め迷い裸の君を抱く。求める時間を抱え込む。愛しすぎる。堪らなく君を愛している。

背負う

沼に浮かび上がる死体。体には願いが縫われているリボンが巻き付けられていた。私は小屋に死体を運んだ。リボンをゆっくりと解くと言葉は空中分解された。首には見覚えのある鍵がぶら下げられていた。鍵をなぞる。遥か昔、私が示した鍵。君の心の扉を開ける…

これだけでいい。

水中花僕は君を閉じ込めた。 僕の涙でいっぱいのガラス瓶の中から声を無くした君は気泡で問いかける。僕の涙を飲み干し君の涙でいっぱいにする。僕はいつも外側からガラス瓶をコツコツと叩き音を届け応える。気泡が溢れ出す前に君を持ち歩く。君と一緒に居た…

前後左右上下

今の時代、ハンドル混合栓というのが少なくレバー混合栓が多いと思う。公共の場なら自動がほとんど。ドアノブもレバーであったりユニバーサルデザインや引き戸が主流。わたくしの中で回す行為といったら瓶の蓋。行きつけのショップ二店舗のドアノブ。わたく…

戯れ

貝殻の中で目を覚ますと横に君は居なかった。慌てて飛び出すと君は居た。陽射しの下で微笑み空を指差した。見上げると鯨が泳いでいた。僕は君に駆け寄り、空が堕ちてきたら危ない。と、言った。君は目から硝子石を流した。僕が悪かった。機嫌直しの隠れんぼ…

食器

わたくしは陶器が好きである。焼き物と呼んでいるが住み込み旅館でアルバイトをしていた時のお肉やお魚料理も焼き物と呼ぶ。母方の祖父の兄が石川県片山津で呉服屋を営みもう一人の兄は新聞記者にして日本画家であった。そんな祖父は焼き物が好きで自宅の二…

アカシックレコード

止まっていた時計の針が動き始める。不協和音の鐘が鳴り響く。暗闇の棺の中からゆっくりと起き上がるケロイドの蝋人形。わたくしはマントを翻す。世界の風は色づいた。頭上のシルクハットを傾けると煌びやかなビーズが幾重にも音を立て零れ落ちる。目の前に…

導き

空に浮かぶ沢山の気球の合間を風船にぶら下がり回遊する。入道雲の切れ間から大きな帆船が現れる。君は縦帆を大きく広げ私は帆を目指す。掴んでいた風船の糸を離すと色とりどりな風船は大空に舞い私はなびく帆に舞い降りる。大きな地図の上で抱き合い帆布に…

ショートフィルム

花びらを一枚、口に含むと、頭の中の映写機が廻り出す。そっと目を閉じ夢を見る。石鹸箱の中で花を描くと香りが弾ける。同じ香りを身に纏う君と僕。指先から互いの肌に想いを綴る。石鹸箱の中は花びらが舞い君は僕に花びらを口移す。目を閉じ僕は夢を見る。…

darling

肩のタトゥーに合わせ作ったビーズのネックレスをいつもしていてくれた。ネックレスの下にうっすらと生える胸毛をブラシで遊ぶ。好きな汗の匂いに微笑む。四つの季節を三年、巡った。信号待ちの路上で唇を交わす。寒い季節に寒さを感じなかったのはいつも隣…

また色彩の世界へ旅立ちたい

昨年、夏のふた月、動けるうちにとお小遣い稼ぎの為にシャツを作る準備をしていた。ボディも決まり印刷代と売値も出していた。デザイナーの友人がデータを持っていて尚且つPCの調子が悪く体調も悪くなりそのままに。先日ショップのオーナーに、今年も体調が…

熱量

オープン21時のフロアーに入るとわたくしと連れてきたクラブ初心者の男と二人だけであった。DJの選曲はまだ暖まらずジントニックを呑み時間を潰す。キャストも来ない。23時頃から徐々にお客が入り始め友人達が集まり出す。何となく音に身を委ね。箱の中でも…

微熱は続く

全身不随意とビリビリブルブルとした痛みが強いのだが身体中の焼ける様な熱さと異常な痺れの時にコールドターキー、いわば尋常ではない寒気に体温調節が出来ない。断薬後の症状としてあるのだが今年は大量の発汗が酷く起き上がっては水分補給。激しい頭痛に…

夢遊

部屋中を覆い尽くす平積みされた言葉の山をロープで結ぶ。ドアを開け真っ黒な湖を目指す。部屋の中のアルコールランプの灯火はそのままに。ロープを握り言葉の死体をゆっくりと引きずり歩く。逆算される地上の嘘が纏わりつく湿る媒体は重みを増す。ロープを…

地上

僕は君を探していたんだ。六年もの間。僕には事情があって君に何も言えずに連絡が出来なかった事をずっと気にかけていた。君は怒っている?僕はとても申し訳ない気持ちでいっぱいなんだ。また以前みたく連絡をしてもいいかな?君が僕の名前を呼ぶ声が聞きた…

先生からの無茶ぶり

「りんちゃん『自身』が乾いて」久しいと思うが、「りんちゃん自身が『湿る』」文章を読んでみたいね。それを読んで、こっちも欲情したら、りんちゃんの勝ちという事で。品の無い言い方をすると、りんちゃんの書く直球のエロ小説を読んでみたいね。わたくし自…

毎日晩年

ふと、わたくしは難儀な生活をしてきたと思う。まず記憶がある三歳に遡ればその頃から母親の酒量が増えていった。三歳にして酔っ払った母親に、あんまり呑んじゃ駄目だよ。と言っていたらしい。小学生になると母親の育ての親の様な存在が居た札幌に母親に連…

ランデヴー

変わらない横顔を微笑ましく見ていた。男同士で話す時の横顔をいつも見ていた気がする。仰向けに寝息を立てていた横顔が幸せなストップモーションで蘇る。わたくしは海馬に記憶を収納していた。大切に。忘れずに。開けっ放しの窓、恥ずかしいからカーテンを…

会えた。

暖かくなると両手首の腱鞘炎が痛み出す。そうしては右親指の内反がさらに曲がり出す。ただでさえ不随意であちこちが引っ張られ硬直をする。サポーターの季節ですがこれはこれで暑い。パンパンに腫れ上がる指先であまり稼働をしない指先でガラホで日記を打っ…

誰かに会う時、元気なふりも疲れている。

昨日、痛みに耐えながら久しぶりにショップに立ち寄った。一週間程、会っていないのに行くと、超!久しぶりじゃないすか!と、言われた。わたくしもずっと話をしていない様な気がしたがノートを見ると一週間前であるが一分間ぐらいしか話をしないで帰ってい…

五分間

君に会いに行った。会いに行く顔つきではなかったのに会いに行った。救いを求め。別の人に優しくされ混乱をしている。チャイニーズの彼は独りきりで居るわたくしを宥めた。涙ぐみながら僕が面倒を見ます。来週までここに居るから。 しっかりせんとな。