lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

断薬一年十ヶ月

年末年始から酷くなる痛みに3月からは殆ど寝たきりである。不随意の強さで10分と座っていられない。横を歩かれるだけの振動ですら痛い。腹部の筋肉は肋骨の中に巻き込まれ動けなくなる。内臓が絞られる痛みと頭の上から足の裏までビリビリブルブルとした痛み…

翼の行方

夕方、隣に住むはとこのお姉ちゃんが慌てて玄関のドアを開け入って来た。庭の木の下に何だか分からない鳥の雛が落ちている。たまたまいた祖父に、おじちゃん見に来てと。祖父と庭の木の下を見た。赤びっきの皮膚が丸出しな鳥がいた。祖父はゆっくりと手の中…

二年前の今日

http://d.hatena.ne.jp/lynnosuke/touch/20150509

断薬後からのこれまでのリハビリ 1人行動

2015年9月25日 8年半ぶりに1人で運転をし王子さんの会社まで行った。これは服薬で判断力の低下とガソリン代の節約の為に運転はしていなかったがいざ運転をしてみると呼吸がうまく出来なかった。 10月25日 ドコモショップへ行った。断薬中に揺り戻しのパニッ…

2015年5月9日

パキシル10mgから5mgの減薬を開始した。2007年11月12日に会社で突然、呼吸困難に陥った。原因が解らずずっと息苦しさの中、車の助手席に乗っている恐怖感、猛烈な吐き気。買い物に出かけると床が傾き激しい動悸。同じ道しか歩けなくなっていった。レジ待ちの…

自鳴琴

幾何学的な世界にいる。廻り続ける巨大な万華鏡の中の世界に目を閉じる。ゆっくりと頬を伝う涙は音色を奏でる。言葉のない世界。オルゴールの上の幼女が静かに廻る。眺めていると琴線に触れる。共鳴される乳児だった頃のオルゴールメリーの記憶が染み付いて…

贖罪

守る為の涙であった。愛の為の涙を流した。傷を隠す様に瘡蓋で塞ぎ中は膿んでいるだけであった。わたくしが困惑をしているといつも上目遣いで表情を汲み取ってくれていた。信じている人の前でしか涙は見せない。それでも降りしきる雨に涙を隠す。頼っている…

探せない時

真っ黒な空が堕ちてくる。火渡りの炎の間を裸足で歩く。おきになった炭が弾け飛び小さな火花が舞っては消える。脚の悪い女性は火渡りの途中に転んだ。修行僧達が助けに入る。勢い良く踏まれた炭は火花を増す。見ている者達の怒号。引き起こされた女性は怒ら…

成長日記

テレビの中から高校野球開始のサイレンの音が聞こえた。わたくしは台所に立つ母さんの横に並んだ。すると開けっ放しの玄関からリーンリーン。と、鈴の音がした。母さんと玄関を見ると虚無僧が立っていた。深い籠を頭に被り墨黒の綿服を纏い立っていた。初め…

流転の彩り

色とりどりの七夕飾り、五色の短冊がカラカラと音を立て風になびく。擦れ合う笹の葉の音は神を呼ぶ。振り返って見上げる星への願い事。織り姫の裁縫の儀式。子ども浴衣の目に残る帯の現代的なピンク色。昼食の薬味の葱が香る。色付きの素麺ばかりをすくう。…

磁石

呑み友達であった。毎晩の様に騒いでいた二十年前。仕事の都合で空白の期間はあるものの十三年前また毎晩の様に呑みに来ていた。その頃にはメンバーは変わっておりわたくしは気がつかなかったが周囲の友人達は気がついていた。友人達が酔いつぶれてもいつも…

魂の行く末

歩道が無い新千歳空港建設地の工業地帯の道路を歩いていた。遥か遠くに見える建物まで歩けば助かると。トンネルが見えてきた。果たしてトンネルを出た先に本当に建物があり辿り着けるのかも解らずに長いトンネルに足を踏み入れた。必死に歩いても出口の光は…