lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

先生は未だにご立腹の様子の文章

■背中合わせの二人
ヤツと俺は性格も真逆。相性も悪い。好みも合わない。

ヤツは、病状を抱えながら、やりたい事が山ほどある。
俺は、病状を抱えながら、やりたい事など何も無い。

真反対なのに、何故か二十数年来の仲間だ。

その二人の視線の先に見つめるものも、また真逆だ。
病気持ちという同じ地点に立ち、背中を合わせているが、見る先は異なる。

ヤツは俺より先に向精神薬を飲んでいた。

ヤツが飲んでいた薬で知っているのは、1種類。
もっと飲んでいたかものしれないが、それは知らない。

ところが、ヤツは効きはじめと同時に自己の判断で断薬した。
しかも、急激な断薬だ。
向精神薬は、効くのに時間が掛かる。
断薬するにも、それなりに時間を掛ける必要がある。

医療の常識はコロコロ変わるので、後に否定されるかもしれないが、
現時点では、それが常識的な方法だ。

ヤツにとって不幸中の幸いなのは、パキシルであって、リタリンでは無い事だ。
リタリンは、覚せい剤だと断言する医者もいる程だ。
リタリン覚せい剤の化学構造が似ているからだ。

話を戻そう。
ヤツは馬鹿が付くほど頑固で人のいう事を聞かない。
俺と全く同じだ。

その割には、デザイナーの野郎や、20年前の彼氏の野郎の言う事は聞くという。
全く持って、腹立たしい話だ。

ヤツのバカさ加減と頑固さに呆れて調べてみた。
そうすると、なるほど理解した。
病院に行かない理由を。

おそらく、再び向精神薬を処方されるのを避けたいのだ。
身体の不具合や激痛の現状と引き換えにしても。

ヤツの処方を振り返ってみよう。

パロキセチン塩酸塩水和物
商品名:パキシル
化学式:C19H20FNO3

副作用
・離脱症候群
・ミオクローヌス(不随意運動)
セロトニン症候群
(【自律神経症状】体温の上昇、異常発汗、緊張、高血圧、心拍数の増加、吐き気、下痢。
 【神経・筋肉症状】ミオクローヌス(不随/痙攣)、筋強剛、振戦、反射亢進、緊張と緩和の繰り返し。
 【精神症状】混乱、興奮、錯乱、頭痛、昏睡。)
悪性症候群(無動、寡黙、筋固縮、高熱、意識障害、痙攣。)

ヤツから聞く症状から、イメージしたのは線維筋痛症だった。
線維筋痛症の症状に酷似しているからだ。

だが、パキシルの副作用と、線維筋痛症の症状が、そもそも似ている。
俺には、どっちがどっちなのだか分からない。

断薬してほぼ3年というから、副作用の線は薄いのではないかと思える。
ただし俺は素人なので判断出来ない。

採血採尿検査等、生理化学判定をすればある程度明確になるかもしれない。

線維筋痛症は、難病中の難病なので、そこいらの病院では判定出来ないかもしれないが。
だが、どっちであっても、おそらくヤツは病院へ行かない。

何度も何度も言っているが、それも人生の選択だ。
ヤツがヤツ自身の責任で、ヤツの行動を決める。

周りの価値観的に良かろうが、悪かろうが、それは関係無く、ヤツが決める事。
結果、回復しようが、悪化しようが、死に絶えようが。
自身の決断だ。

ヤツが病気で、クタバルのが先か、
俺が薬の多剤経由で、クタバルのが先か。

お互いに相手の言う事を聞かないので、どちらが先か分からない。

俺の飲んでいる軽い薬を紹介しておこう。
飲む個数は記述が面倒なので割愛する。
気分で、飲む個数も変わるものだし。

俺は、薬を飲むのを辞めない。
先に言っておくと、ヤツが病院に行かないのと同じ理由で。
それも、また決断なのだから。

向精神薬
エチゾラム
商品名:デパス
化学式:C17H15ClN4S

バルプロ酸ナトリウム
商品名:デパケンR
化学式:C8H16O2

ラモトリギン
商品名:ラミクタール
化学式:C9H7Cl2N5

アンセリン
商品名:テトラミド
化学式:C18H20N2

フルニトラゼパム
商品名:サイレースロヒプノールという商品もある)
化学式:C16H12FN3O3

ブロチゾラム
商品名:レンドルミン
化学式:C15H10BrClN4S

膠原病関係
抗がん剤、補助薬、鎮痛剤、薬による胃炎の抑える胃薬等、量が多いので割愛。
抗がん剤は、白血病患者と同じ薬を飲んでいると一言付け加えておこう。