lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

行き止まり

触れてはいけないと思っていた。いつも見ていた後ろ姿と惚れた襟足は刈り上げられうなじの黒子を見た瞬間、クラッシュをした。他の女には見せたくはないと思った。わたくしだけが知っている黒子。汗ばんだ襟足を探り寄せた時に掻き上げ見つけた毛髪に隠れる小さな黒子。後ろから堪らなくなり抱き付いた。完全に好きになった。好きになってはいけない。無防備か確信犯なのか、わたくしに露出をした首筋。
振り向き後ろ姿を見せた照れ隠し。信用をしきっている証。
声が好き。
繋がったら堕ちる。
もう、耐えられないぐらい頼っている。
君の仕草。
わたくしの総て。