lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

風車

壊れた蓄音機。彼女が起きてくる前にどうにかしようと考える。僕が蓄音機の分解をしていたらいきなり後ろから彼女が抱きついてきた。まだ寝ぼけている彼女はレコード盤を抱いていた。毎日、僕が蓄音機を廻す。寝かしつける時には僕が子守唄を唄う。トントンして、がお決まり。蓄音機の調子が悪いんだ、もう少し待ってね。後ろから抱きついたままの彼女は作業中の僕に滑り込みお姫様抱っこ。と、言う。あのね?いい事を思いついたよ?彼女の目は何かを企みながらキラキラとしていた。何だと思う?僕には皆目見当がつかないが彼女の閃きにはいつも驚かされる。彼女は僕に抱っこをされながら外に行こ!と、言った。僕はずっと座ったまま蓄音機を弄っていたので彼女が重く感じたが何かを始める前の彼女の目が楽しみであった。庭に出ると木の枝の一番高い所を指差した。僕は彼女を肩車した。彼女は枝にレコード盤を引っ掛けた。
風がそよぐ。ゆっくりと廻り出すレコード盤。新緑の木の葉が針になる。ボサノヴァが流れ出す。僕らの風見鶏が笑顔になる。音に委ね一緒にハンモックに揺られていると風が止まった。彼女の機嫌を損ねない様に僕は木によじ登りレコード盤を廻す。彼女は満足をしている。僕が居ない時に彼女が木に登ったらどうしよう。僕はまた心配事が増えた。

離れてゆくのが怖いのか?

30日からか、先生から毎日メールがある。20年前のだぁと連絡を取ったのが原因なのか。以前、先生と日常生活の話になり先生が知らない友人の話になった。その時である。俺の知らない奴だな。とサラッと言った時にはドキッとした。俺は半分、君の保護者だからな。と。それから数年後には、俺が居なくなっても1人で生きてゆけよ。と言ったのでわたくしは距離を取っていた。そこまで頼る事もなくなっていたわけで。それが今日の夜、急にわたくしの友人デザイナーを名指しで、アイツも悪いと。会った事もないのに。わたくしにはデザイナーと一緒に居た約9ケ月の思い出がある。彼は何も悪くはない。○○○大出身の彼とも数年間の文学や映画、写真の思い出がある。だぁとは3年以上の日々がある。それをね、俺は30年と、嬉しいよ。ただね、何もそんなにも怒らなくてもと、突然に。デザイナーとは連絡は取ってはいない、会わなきゃいけない約束はあるが。これがもし先日、友人に言われた、俺は凜ちゃんに惚れたら困るから距離を取って話しをしているでしょ?(30センチ)凜ちゃんに嵌まったらヤバいんだよ、凜ちゃんはねぇ、素直も素直だし、魔性だから。後に真横10センチに居たという笑い話もあるが。ハマったね。と。それ以外の男性の話になるとキリがない。そこを知らない先生は3人を出してきた。本人の文章にも君はモテるし魔性だとあった。それは分からないが。わたくし自身、同性の友人をきった。酒癖男癖が悪くわたくしの彼氏に手を出しかけたりそれ以前なら寝取られたり、取られたわけではないがそこはわたくし寝取り返しておりますがね。やられたらやり返すでしょう、色んな意味で。というか、俺の女が悪い事をしたね、凜おいで。という感じでわたくしからは誘わない。先生は何だかんだ寂しいのかな、唯一の友人だと言ってくれるのだし。これがもし、だぁに自慢の誇りの女だったなんて言ってくれたよ。なんて言ったらはらわた煮えくり返るのだろうか。言わないが。わたくし日常生活が謎めいていると言われる、いつも1人でと、それが喋ってみると○○さんも知っているの!?顔広いわぁ。となる。その中には愛があったりするので言わないのだ。
本当に好きで別れたら二度と会えないから。
ただね、だぁみたく20年ぶりにお話しをし、前の彼氏と15年ぶりに会っても良くないかね。逆に駄目か?
自分の悪いところを考えていたら、デザイナーが言った言葉が過ぎった。
例え女性が悪かったとしても!女性に私が悪いなんて言わせる男は駄目です!絶対に!
なんだおい、わたくしの友人男性は皆かっけぇな。クリエイティブで攻撃的で。ありがたいです。

先生の怒り増し増し

凛君へのお願い
くどいようですが、精神の病院じゃなくて、身体的の病気の方を検査してきてください。

王子様に時間が取れないなら、王子様じゃなくて、
周りの男どもを使って、病院に行ってもいいじゃないですか。

ハッキリ言います。
凛君は、私よりも才能が豊かな人物です。
詰まらん事で死ぬ必要もなければ、修行僧の様に苦痛に耐える必要はありません。

君の人生に責任をとれるのは、私では無く君の王子様です。
良く相談して病院へ行くことを検討してください。

敢えて、厳しい言い方をします。申し訳ないです。雑言に近いというか、雑言です。
凛君がマジで怒るのは容易に想像できるけど、それでも敢えて言います。

凛君はアホか?いや、アホだ。
30年来の友人だろうが、少しはこっちの言葉に耳を傾けろや。

そんだけ色々な才能があるのに、詰まんねー理由で病院での検査を拒否ってんじゃねーよ。
そりゃ通院や治療に関して、色々思うところはあるだろうよ。

それは否定しないが、だからといって、日々死に近づく、苦痛に甘んじる、という理由にはならんだろう。
愚か者め。何故、そんなに毎日苦しい思いをしなければならんのだ。

正直、比べものにならない程、凛君は俺より才能がある。
少しでも、健康を取り戻して創作活動に入るのが、心身共に一番の治療じゃないのか?

もし長期入院の可能性がもしあるなら、王子様と相談しなさい。

医学の知識も、薬学の知識も無いクッソ素人同士が、
自己判断で、断薬の症状と物理的な身体症状を同列に並べるな。プロと素人の知識量並べるな。
薬と身体、病気、闘病、それぞれの相性は、人それぞれだ。
それを見極め、対応方針を決めるのが病院だ。
昔に通った病院の主治医が嫌なら、違う病院に行けばいい。

向精神薬経験済みのマジなプロデザイナー。
デザイナーとしてのキャリアと才能と実績は手放しで凄いと思う。
だけど、凛君には、絶対怒られるだろうがアイツも悪い。
断薬の戦いに凛君を巻き込むな。

断薬仲間で「彼とは友情がある」のは明確だから、凛君の怒りは僕に向くのは明確だろうけど、
だがこっちだって凛君とは、テメーと凛君との友人期間より、比較にならん程に長いんだよ。

僕は、そのエリートデザイナーに言ってやりたい。
テメーと症状が近いからといって、凛君と同じとは限らない。
超メジャーに仕事を依頼されるのは、率直に凄い事だと思うが、
なんでそんな事も分からねーんだ?お前、バカだろ?と。

デザイナーに何が出来るよ?○○○大出身に何が出来るよ?
今でも君の事が大好きな20年前の彼氏に何が出来るよ?

前にも言ったけど、今も好きだと言われて涙する事は否定しないよ。
ある意味、間違いなく青春だと思う。でも、それは今か?いや、いつ泣いてもいいけど。

あぁ…。凛君を全に怒らせたな。
凛君の友人リストから完全に切られるかもしれないが、でも仕方がない。

ただ…僕は凛君の断薬については、もう何も言わないよ。
それが合ってても、間違ってても、それが原因で凛君が死んでも、精神を起因とする凛君の「意思」だから。
でも、せめて身体の方を調べて対応して欲しいのだ。身体は物理だ。
物理現象は、物理的な対応で治る場合があるのだ。

それは忘れるべきではないし、本当に、考えて欲しい。
君に、切り捨てられる事を覚悟してでも伝えなければと思ったので、また長文になったけど書いた。

これを機に、凛君からの連絡が無くなるかもしれない事は覚。悟している。

記号

三日月を磨く。パテントになった月の滑り台で遊ぶ。勢いよく滑るとミルキーウェイに飛び出した。ミルキーウェイを泳ぐ彼女を僕は迎えに行く。離れない様に彼女の小指と僕の小指に糸を結んだ。一緒に帰ろ?遊び足りない彼女は三日月でシーソー遊びをしたいと提案をした。そんな事をしていたら朝になるよ、僕と帰るんだ。いじけて動く気がない彼女に甘い僕は懐中時計の針を戻した。そして僕はシーソーに乗せてあげる。勢いをつけて跳ねる彼女はお腹が空いた。と、言い出したので僕はポケットから星を取り出し彼女の口に放り込む。
僕についておいで。と、言っても僕がついてゆく。心配で仕方がない。この世界に二人きりなのに。空飛ぶ鯨を一人で見に行ったり目を離すと居なくなる。一度だけ僕は彼女に、好きにしろ。と、怒ると本当に彼女は帰って来なかった。僕は一晩中、探した。僕のせいだ。今、その彼女が無邪気に居るのを見ていると悲しくなるんだ。彼女を置き去りには出来ない。僕をこんなにも必要としているのに彼女は果たして一人で生きてゆけるのだろうか。
僕は目を閉じ懐中時計の針を進める。
ゆっくりと目を開ける。
目の前に彼女は居た。
morning honey と、僕の首に抱きつきぶら下がる。急に寝ちゃうから起こさなかったよ?

懐中時計に目を落とすと時の針は戻されていた。
目の前に彼女は居なかった。
僕はポケットから朽ち果てた星を口に入れる。
ねぇ?今、何処に居るの?

彼女の声が聞こえた様な気がした。

友人からのレスポンス

バートリ・エルジェーベトの末裔

<私を閉じ込め殺して。>

ある者がそう発した。死は慣れている。心臓を抉り死体を運んだ。死そのものに慣れているはずだった。
だが、その言葉を発した事が激しい後悔を生んでいた。相手が悪かったのだ。

陰鬱雲に覆われ辛うじて見える日食。日食が放つ神々しさと禍々しさが同居する光、それを装飾する幾多の蝋燭の灯りが、赤黒く変色した石棺の上に立つ女の裸体を照らす。裸体の彼女はこの城の主だ。城内は彼女の世界、彼女が国であり、法であり、神であり、悪魔である。脇に控える表情が無い従者もまた裸体だ。彼女の指示に逆らう事は死を意味する。従者は恐怖と命令に従う事を生きる代償としていた。

彼女はワイングラスに注がれた赤黒く生暖かい液体を嗅ぎ味わうのは鮮血だ。少し飲み、残りを透き通る白い肌の裸体に少しずつ流し垂らす。くちから漏れ出した赤い液体は首に流れ胸を経由し股から石棺に垂れた。石棺に付着した血液には別の粘度が加えられていた。赤く染まる彼女から漂う鉄の甘美なの香り。性的欲求とほぼ変わらない衝動が彼女を突き動かす。丁寧に研がれたナイフが、か細い手に握られている。蝋燭の灯りがナイフを鈍く光らせる。血で赤茶けた石棺の祭壇には、連れされられてきた哀れな処女が猿轡を施され拘束されていた。

ワインと鮮血を混ぜた酒を、彼女はブラッドムーンと呼んでいた。儀式の開始と共に飲み始め、被害者に手にかける頃には既に酩酊状態になっていた。血液への渇望と性的な欲求は、飲酒により深くなっていた。
儀式の際には必ず流れる曲がある。ベートーヴェンの月光第3楽章。曲が終わる頃には恍惚な表情を浮かべ、目は虚ろで口元からは唾液が流れいる。理性は彼方に消え、血と性を欲する獣と化していた。体に流れていた血液は既に乾いていたが、股から滴る粘液はその量を増やし糸を引き垂れていた。

鈍く光るナイフが哀れな被害者の猿轡を切り裂くと同時に、助けを呼ぶとも恐怖によるものともよる絶叫が祭壇に響き渡る。彼女が被害者にナイフを突き立てる際の曲には、ドメニコ・スラルラッティのk1が流れる。研がれたナイフは力を入れずとも、被害者の体に突き刺さり、皮膚と肉を引き裂く。被害者は激痛による絶叫が再び祭壇に響き渡る。獣と化した彼女には、獲物を仕留めた歓喜の声に過ぎない。絶叫の声量がやがて小さくなり、体の動きも鈍くなり無実の被害者は絶命する。彼女は流れ出た鮮血を両手で掬い顔に塗りたくった。赤く染まる彼女の顔には笑みがこぼれていた。

絶命した彼女の腕を切り落とすよう従者に指示した。切断された腕と指が運ばれ、主の前に差し出される。
切断した指で自分の性器に刺激を与え始めた。血と性に酔う。神であり悪魔である彼女のみに許された行為。
最初の絶頂を迎えた獣は、欠片の理性を取り戻し、青黒く冷たい視線で獲物を見つめる。

<私を閉じ込め殺して。>

その望みを叶えてやろう。獣はつぶやく。
胸を開いた鉄の処女は血に飢えた聖母マリア。胸の内には光の無い錆ついた幾多の針。

トジコメテコロシテ。
自らの願いを拒絶する。眼前の獣を呪った。だが願いは物理には勝てない。拘束された身体は既に我が身ではなく他者の所有物に成り果てていた。血を内包する木偶に過ぎなかった。

獣は既に黒い司祭へと変貌していた。ソロモン72柱序列12番偉大なる君主シトリーへの供物として、かの者を捧げる事を宣告し手を振り下ろす。その合図を機に従者が、かの者を鉄の処女に押し込め、その胸を閉じた。幾多の針がかの物を突き刺す。歓喜にすら感じる悲鳴と共に、流れ出した血液は石棺に溜まる。
悲鳴が静まり、流血の勢いも無くなる。黒い司祭が再び手を振り下ろすと、鉄の処女の胸が開けられた。針の支えが無くなり倒れ込む。血を抜き取られたそれは、単なる肉塊に成り下がっていた。黒い司祭はその「物」を一瞥する事も無く、次の獲物の処理を指示した。複数の若い処女の木偶により石棺に血が満たされる。

全裸の黒い司祭は、石棺に貯められた血液に浸かり、潜り、飲み、性器を掻き毟る程に強く自慰をしながらシトリーへの愛を説いた。その姿は、城の主、獣、司祭、そのどれでも無く、辛うじて人の形を保っている欲望が具現化した何かだった。

Some of them want to use you
Some of them want to get used by you
Some of them want to abuse you
Some of them want to be abused

Sweet Dreams。甘美な夢は未だ終わらず。

昨日の出来事

全身の痛みに吐き気、熱があり昨夜ようやく三日ぶりに食事をしました。大量に発汗をするも吐き気に水分すら要らない。一晩中のたうち回り朝に少し眠ると夢を見た。部屋に戻ると知らない人間が沢山おりましてピンクとブルーの綺麗な絵が描かれたパンフレットを作っているのですよ、そこに初老の男性があたかも自分の部屋のように招き入れるのですよ、いやいやいや、わたくしの部屋なので出て行ってもらいたいんすよねぇ。と、夢を見ながら嫌な夢だなぁと。うっすら眠るとチャイムが鳴った気がして起きるも鳴ってはおらずまた眠ると今度は着信音が聞こえた気がして起きるも鳴ってはいない。また眠ると脳内爆発音やら脳内にやたらに音が鳴る。やー、寝かしてくれよ。と、思っていたら本当にチャイムが鳴り荷物が届きお布団に戻ると本当に電話が鳴り絶食中に覚醒されたのかしかしながら熱と痛みで朦朧としているのに何でだ?と、部屋に沢山の人がいる夢と検索をすると霊が集まっている。と、怖い解答がありまして、ほら、チャイムや着信音の件があったので周波数がおかしいと思ってまぁ、怖くなったと。そこでたまに視界がピンク色になる時があるのでこれか?この先どうなってしまうんだろう、あたし怖いの。いや、怖くはないのですがね。先程ブログに隠した先生からの文章にわたくしが聞く耳をもたないと。読めた方はラッキーです。自分が知らない男性の話になるとね、意地悪を言うわけですよ。前よりは気にならない的に書いてありましたが。何だかんだ腐れ縁というか。まぁ、そんな話。指が痛くて打ちにくいのでここまでにしておこう。