lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

ユートピア

二つの花が咲いていた。蝶が蜜を愛で舞っていた。花は木箱に入った道標を頼りに音楽とフルーツバスケットを携えてカペラを探す旅に出た。揺れ動く色鮮やかな葉っぱをすり抜け笑いあっていた。季節の匂いとイタリアの香りの中を走り回った。大きな砂時計に出逢った。立ち止まって流れ落ちる砂を見つめた。時間が止まりそうな瞬間、二つの花は砂時計を反転させた。誰かが居れば止まる事は無い砂時計。小さな二つの花は前へと進んだ。あちこちに散りばめられた綺麗なビーズを集め走り回り心の扉を開ける鍵を見つけた。跪いて足下の汚れを綺麗にしてくれたのでお返しに両手の中に光るツリーをあげた。何度か雨に当たった。寒がる君を温めた。思いは一つ。色々な物を分け与え創り上げた。歌声は響きカペラを探す旅は続いている。