三年前、初めて一人で百均のセリアに行った。あまりの可愛らしさに、ここは楽園か？と感じ行きつけのショップのオーナーに驚きを隠さなかったのを覚えている。今年、王子さんの妹がバカをやらかした。猫を飼ってはいけないと言っている中、その猫にがっつり手の甲を引っ掻かれ病院に行く顛末に。普段、病院とは無縁の妹用のお薬手帳になるノートとコットンやビニール製手袋、その他、怪我用の衛生用品を百均に探し回った。妹は買い物は出来るのだが知的障害がある。体は至って健康体。一度、見本となる形を覚えさせないとならない。結局わたくしが全身の痛みに堪えながら百均を回り行き着く先セリアでノートを見つけた。具合が悪いなりにさらっと店内を見るとランチョンマットがあった。色味が可愛らしくわたくしが好きなフラミンゴ柄である。これは買いでしょう。てか、何に使うよ？時に王子さんからのプレゼントに、これ何に使うよ？という物があるのだが、りんのすけなら必ず何かに使うと与えられる。彼にとってわたくしがどういうスタンスなのか分かりかねないがそのノリでランチョンマットを一枚レジカゴに入れた時には決まった。レザーの染色にもプラスチック製のランチョンマットを使用していたがグルーガンやほつれ止め液の無色用に欲しかったのは確かで。無色ならカッターマットで十分なのだが作業台以外の茶の間でお裁縫等をする際にランチョンマットがあると糸くずや切り捨てる生地をそのままさらーっとゴミ箱へ運べるのだ。カラフルで薄暗い箱庭という部屋の中に居るわたくしにはそのカラーが幸せそのもので。その色味もぼやけ頭上から粘性の何かが流れ出した文章を書いたがタイトルも覚えていない。
目の前を初めて見て喜ぶ様な人間になるのだろうか。声にならない怒りの叫び声を出すのだろうか。
