暖かく閉め切ったカーテン越しに五月だと感じる。今は十一月。季節的に脳内再生される音楽というものがある。
雨のパレード Change your mind
2017 3月のアルバムである。この年の一月、強烈な別れを経験した。それは積み重ねて来た日常が、重なり合っていた層が、支え合っていた季節の土台から崩れ落ちた。いつもの時間、わたくしは会いに行く日ではなかったが電話があった。受話器越しの声は震えていた。察したわたくしは諭す様に声を届け最後に言った。そこから逃げな、もう、そこには戻らない覚悟で、ね？そうしたら楽になるからね？わたくしはそこまで言うのに動揺はしていたが身支度をし車を飛ばした。そこに最早、存在をしないのは分かってはいたが途中で事故を起こしかねない程、動揺をしている声であった。会いに行くというよりは、「終わった」
終わりを見届けに行ったのかもしれない。必死だった。後に、二人は支え合っていたと周囲から言われた後産の自負がありこうして痛みに苦しむと必ず思い出す。
その目に何を映してる？
I’ll Change your mind
いつも聞こえてきてたその心の声は
いつか成りたいと思ってた自分の声でしょ？
それならいまからでもまだ遅くはないからさ
心の声に
素直になれる日は
いつか君に来るの？
街角のArt
奇抜なStyle
ずっと独りであったわたくしは頼っていた。頼り切っていた。どうしても、どうしても。そして待っていてくれた。死んだ後にも必ず出逢えると、絶対に必ず出逢えると。
そのままでいい。死後の世界で逢える為に綺麗にしておきたい。
石鹸箱…一緒に居た石鹸箱。小さな空間で一緒だった。
