lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

解体工事

火曜日から拙宅所有の古民家の解体工事が始まる。昨年末に終わるはずがもう五月も半ばである。これも土曜日までに終わる予定が業者さんの方の都合上、大変申し訳なく今月いっぱいまで時間が欲しいと。気温が上がると家屋の木が暴れるのでのんびりともしておられず釘一本、使っていない家屋なので移築後に狂ってしまうのである。保存会もあったのだが保存会の方々が高齢化し町での保存には莫大な費用が掛かると数年前に匙を投げられた。議会でも度々議論になり資料館にする、道の駅にする等と今の今までの年月の末、解体となる。先代が開拓者とし入植したのにもう町からは姿を消してしまう。わたくしは町でただ一人の苗字である。お婿さんも取らず此処まで来てしまった。王子さんには知的障害がある弟妹が居るのでお互いの子どもをと考えた時、障害をもった子どもが産まれる可能性がありわたくしは認知症になった祖父や地代金滞納者を抱え王子さんのおとんの癌に手続きの嵐に二十七歳の時にパニック症を発症した。完全にドロップとなりにも古民家の事は町に残し何か有効活用は出来ないものかといつも頭にあった。炉端居酒屋を経営し飲酒をしたお客様にタクシーチケットまでを想い描いていた。高校生の時のバ先の住み込み旅館の支配人が退職後タクシー会社を運営したのでお世話になろうかとも思っていた。そんな中、一緒に仕事先を退職し同業で開業をした友人の会社に何百万ものお金を落とし取れないまま友人は亡くなってしまった。古民家移築後は宿泊施設となるがこの町になければ意味が無いとあまり納得のいくものではないのだが朽ち果てしまうよりは大変有り難い事である。今年に入りただ一つ納得がいなかない出来事があった。それは姉妹都市である県に拙宅所有の古民家を手放した町長が表敬訪問に今更、行ったのだ。先日その事を叔父さんにチクった。古い家が無くなるのに何年、何十年ぶりに町長が表敬訪問に行ったんだよ?と普段から文句を言わないわたくしが吐露したのもあるが叔父さんは、何しに行った。とやはり気持ちが良いものではなかった。この後、叔父さんはわたくしの父宅に行くと言っていたので父の耳にも入ったであろう。何せ父と町長は同級生なのである。以前、行きつけのショップのオーナーに会いに行きわたくしの車が停まっているのを見て商工会の理事長も遊びに来た。その時に、ん?りんちゃんで何代目?六代目ぇ。六代か、六代続けるのって大変なんだよ、俺のとこで俺で三代目。と話しをした。酒蔵みたいな製造業と地主は違い税金が半端ないのである。拙宅ですら年間何百万である。母方の身内は不動産業や会社経営が多くで子どもの頃から何となく金回りには馴染みがある。この度の解体工事費用に補助金は全額は出ない。これは移築業者さんが町内指定業者ではないからである。叔父さんが色々と手続きに来てくれてはいるが叔父さんも町内在住ではなくわたくしが町内在住でなければ全く解体費用の補助金は出なかった。それが頭にあるわたくしは転居届だけで住所変更はしていない。目安として平屋で解体一軒百万円ぐらいが相場でしょうね。わたくしが両親と暮らした家、母方の祖父母の家や離れと会社、これで三百五十万。どの様な宿泊施設になるのか楽しみだが両親が離婚後父と祖父母とわたくしも暮らした古い家である。