王子さん宅に居る時は基本、居留守である。先日午後二時半、五時とチャイムが間を置いて三度も鳴った。その後トラックが走り去る音がしたので玄関に出ると荷物も名刺も無い。翌日五時、又チャイムが鳴った。今度は外玄関まで開きトラックが走り去る音が。王子さんに、きっと車買取業者だと思う。四トンか搬送車ぐらいの音がしてチャイムを鳴らす熱心さがジャーパニーではないと思う。前に外玄関が開いて、すみませーんって言われたのね、あれもジャーパニーではない感じだったんだ？そこで初めて王子さんに告げた。M氏が初めて来た時にね、後日、M氏が言ったんだ？あなた初めて見た時に、おっ？可愛い女だな、声を聞いたらまぁた可愛い、あなたハーフのシャツを着て、可愛いかったんだよぉ。ってベタ惚れだったんだよ。なので又、中東系の男性と会ったら嫌だよ。他に二人もパーキスタニーが居るのにM氏だけで精一杯。笑。なんて言っていたら先日午後五時チャイムが鳴った。しかも間を置いて六回もである。間違いない。同一人物だ。外玄関が開き車のドアが閉まる音を確認後、玄関に出ると名刺が二枚も入っていた。はい、車買取業者のサダムさん。タイミング良くM氏から電話が来たのでサダムさんって知っている？と聞いたが知らなく、この間も来た人だと思うんだ？今回、名刺が入っていて…六回もチャイムが鳴って等と告げると、その人に電話をして、車は買ったばかりだから売り物ではない、次に来たら警察を呼ぶ。と言えばいい。嫌だよ、電話番号を出すの、しつこい、困る。とネガティブ三拍子を言った。普段わたくしの口から、嫌、しつこい、困る。と聞いた事が無いM氏はよっぽどわたくしが嫌がっているのを察知し追い討ちを掛けるが如くわたくしは、りんじゃーんは、ましゅらびーや。(りんちゃんは格子窓、つまりはカーテンを閉め切った部屋で人目に付かずに居る)と言うと速攻でM氏はサダムさんに二回も電話をし出ないと苛つきサダムさんから着信があり、車は売り物ではない、私の家族の所だから次に行ったら警察を呼ぶ。と告げたらしい。そしてサダムさんはパーキスタニーだったそうだ。当初わたくしはアフガニーとかそっちの方じゃない？ウルドゥー語かアラビア語が通じると思うから。とM氏に言うと、バングラデシュとかインド。とM氏は言った。対立国インド人であればヒートアップ間違いなしで色々な心配事が頭をよぎった。国人はお互い外れたわけなのだが安心して。とクルアーンを唱えられ初耳のわたくしはアッラーハーフィズの事？と聞けば違うと言われ一仕事を終えたM氏は興奮気味に母国語をまくし立て何がなんだか分からない状態で幕は下りた。熱心さが似た者同士でサダムさんに会ってしまえばM氏と同種だったと王子さんに言うとゲラゲラと笑っていた。普通あんたが遣るべき事をM氏がしてくれたんだよ？と諭すもわたくしが外国人にモテるのを面白がっているのである。そして偉業を成し遂げたM氏にいつもの愛の歌をレスポンスされわたくしは途方に暮れた。バフットシュクリヤ。←とても有り難うと。気が付いたらわし、ムスリマになっていたりして。王子さんの会社に執拗に中東系の方が来たら社長と専務に言ったらいいよ？僕の彼女さんの愛人のムハンマドが怒り出す、何なら彼女さんに電話をし代わりナヒーンホーって言ってくれるそうですよ？社長達が愛人!?って食い付いたらイスラームの感覚ですねと。ザカートの関係ですねと。そして孤独のグルメの再放送を観てみるとインド料理であった。寄せるね。
