彼は日曜日の事をイトワールではなくアトワと発話をするのでわたくしもアトワと言う。グッモーニン！オキタァ？寝てたよ…。ヴィディオツウワ、オケイ？うん、寝起きでどんな顔してるか分かんないよ、腫れてるかもしれないし。ゼーンゼン！キニシナイヨ！わたくしが気にしとるの。オケイ？うん、いいよ。画面が切り替わり寝ぼけながら目をこすりつつ、あれ？髪の毛、切った？キッタキッタァ、コンカイノセンセイワジョウズネ！がっつりフェードから前髪も短くなっておりより顔の丸みが強調され幼くなっていたがいつも整髪料を付けておりウェット感はある。オールバックの方が色気があって良かったのに。キョウノオヤツ。とナッツを見せてくれた。お？ダイエットかな？と思い、お腹が空いた時にナッツはいいんだよ、お昼まだ？何にするの？オヒルゥ、マダァ、コーンパント、コーラニスルカナァ？コーラ!?太るよ!?ハハハ。急に真顔になり、アイミスユー。ユードントライクミー？そんな英語は仕事には使えないでしょう。アイミスユー、ハヤクアイタイ、ヒコウキニノッテ、クニニイッテ、ホカニモイーッパイ！イッショニヒコウキデイクノ、ユードントライクミー？少し。笑。そもそも二人きりというのは結婚をしているのでは？最早、日帰り案件ではないのである。ムハンマド氏流ムスリム、ハートがあればチュウもハグもokayである。アイ、ミス、ユー、ワカル？うん、分かるよ？寂しい、会いたいでしょ？と言うと又、アイミスユー。と言い頷くのでわたくしは何も言えずに頷いた。するとカレーの作り方を教えてくれた。スパイシーが苦手なわたくしにかスパイスの数は意外に少なく、スコシノアブラデ、サイショニ、タマネギィヲイタメテ、ジャガイモゥ、ショウガ…。野菜ベースのムハンマド氏のレシピはプリン体が悪い王子さんには良いと思った。
ユードントライクミー？やはり最初から分かっていたのである、わたくしからは連絡が来ないという事を。グッモーニン、グッイブニン。英語の勉強を始めたムハンマド氏が次に覚えた言葉はアイミスユーだった。
