lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

昭和の趣

拙宅所有の古民家からお宝が発見され新聞記事に掲載された。見出しには解体中の住宅から…一瞬、遺体でも発見されたかの様なシビアなテンションに見てみると、うちじゃん。笑。叔父さんが忙しいとみて連絡は無し。映画黄金時代のポスターが発掘される。見つかったのは2枚で女優の桑野みゆき(当時16歳)が主演した「野を駆ける少女」(1958年、松竹映画)と歌手の神戸一郎(当時21歳)が主演した「海から来た男」(59年、東宝映画)のカラーポスター。「野を駆ける少女」は写真のポスターが上下2枚で繋がり縦長になっていたとみられる。ポスターは解体作業をしている建築業者の作業員が和室の板壁を剥がし板の下にあった漆喰の土壁に張ってあった。ポスターの一部は破れてはいるが色も鮮やかで昭和期を彷彿とさせる映画文化を感じたと話す。と記事に書かれてあった。王子さんが産まれるかなり前に劇場(映画館)は無くなっており王子さんのおとんは町内出身者ではないので記事を見て知らなかったと王子さんは驚いていたのでこの後、今のスーパー跡地になっている場所にはボーリング場があったんだよ?と教えた。わたくしはこの町の出身ではないのだが苗字を聞けば誰しも知っている。それは先代のおばあちゃんが産婆さんでこの町出身者はおばあちゃんが取り上げているのである。それも一時期、王子さんが住んでいた神社の下、その後ことばの教室があった場所なんだよ。と言うと王子さんは子どもの頃の記憶を思い出していた。以前わたくしが勤めていた会社の社長とお客様が百年、百二十年町史に掲載されている写真を見た時に、この先に何かあったよなぁ?と話し合っていたのを見て会社帰りに図書館に行き司書さんに言うと古く鉄道官舎に住む人の名前まで載っていた書物があったので早速コピーをし会社に置いておくとわたくしの親世代から祖父母世代の方達が目をキラキラとさせ喜んでいた。言わなくても良いのに社長は来るお客様、来るお客様方達に、おりんさん(わたくし)が図書館に行って調べてくれたんだ。すると当然お客様達は、○○財閥の地主のお孫ちゃんだものぅ。と言うので社長はそれが脳内報酬系になりわたくしをご飯に連れ出すのであった。財閥だ地主のお孫さんと言われてもわたくしはお小遣い制度ではなく離婚をした父に負担を掛けたくはなく欲しい物は我慢、父にですら貧乏性と言われたぐらい十歳ながらから父方の祖父母の目を気にしていた。母方の祖父母とは真逆である。高校生の時にはアルバイトを掛け持ち。そうして無理が祟り二十代後半、突然のパニック発作である。昭和当時、町内に旅館も多かったのを王子さんは覚えている。新聞記事の末には老朽化により六月中旬に解体となる。と我寂しい締め方だったのだが、違いますから、笑。移築再生ですから、笑。ただじゃ終わりませんから。約満っすから。