lynnosukeのブログ

愛なんてそこじゃなくて生きてるだけじゃ足りなくて

御祝

帰宅をするなり王子さんが、りんのすけー、お祝い。と白い封筒を差し出した。お祝い?ん?王子さんの勤続30年の?と聞くと、4○年。ん?30年じゃなくって?4○年、会社から。何を言っているのかさっぱり分からない、端的に説明をして。(疲労でおかしくなってしまったのではないか?)封筒を見ると、御祝。下には会社名と社長の名前が。このやり取りだけで理解に苦しみ頭が痛くなった。改めて聞くと社長からわたくしへのお誕生日のお祝いだと言う。確かに今の社長になってからわたくしが甘い物やお菓子は食べるのか?と王子さんにリサーチが入った事が有るのは聞いていた。現に昨年度のクリスマスにはケーキではなく毛ガニであった。帰り際に社長が王子さんに、遅くなって、ごーめんねー、帰りに使い込んだら駄目だよー。って言っていたからそこそこ入っているのかなぁ。わたくしは開封せずにしまっておこうと思った。現に母さん(祖母)からの現金書留も何十年と開けておらず何なら小中学校の時のお年玉でさえもそのまま貯めてあるのだ。王子さんに、御香典料でも五千円だから多くても五千円だと思う。と言うと、開けて見てごらん。開けずにしまうわたくしがそっと開けたパンドラの箱。えっ…王子さん一万円も入っているよ?社長的に社員の奥様のお誕生日に。ご両親と同居の社員はお母様へ。らしいが奥様方にしてみれば年齢が分かるのが嫌な方もおるんじゃない?まぁ、そうだよねぇ。何でわたくしの生年月日が分かったと?車検証に生年月日なんて記載されていないじゃんね?と言うと、社長にりんのすけの生年月日とかお菓子を食べるのか聞かれていたんだ、食べません。と言うと、そっかぁ…って。残業続きで奥様方も疲れているとしてだ、早く帰らせてあげなさいよだ。わたくしは結婚をしているわけではないが身体中の凄まじい痛みに夜の仮眠頃に王子さんが帰宅。社員皆、疲労困憊。

そして、お祝いの封筒の文字。これが社長の文字なんだね…。と感嘆深く見ていたら王子さんが一言。それ、専務の文字。

うん、社長は常駐していないからね。